研究者業績
基本情報
- 所属
- 上智大学 言語教育研究センター 講師
- 学位
- 文学士(早稲田大学)教育学修士(ニューヨーク大学)言語科学修士(ジョージタウン大学)
- 連絡先
- k-noguti
sophia.ac.jp - 研究者番号
- 30296941
- J-GLOBAL ID
- 200901046820388176
- researchmap会員ID
- 1000228222
現在
主な担当コースは以下の通りです
1.上級日本語
2.中級日本語
3.Japanese Literacy
現在の研究内容は以下の通りです
1.協働作文と言語習得に関する研究
2.相互行為と言語習得に関する研究
3.会話能力育成に関する研究
(研究テーマ)
学習者の物語る力・段落構成力の育成
(共同・受託研究希望テーマ)
リレー作文の指導方法の開発:指導項目モジュール化の試み
論文
37-
ジャーナル CAJLE 22 114-142 2021年8月 査読有り
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プリンストン日本語教育フォーラム 2021 プロシーディングス 27 269-280 2021年5月
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Proceedings of the 36th Annual Conference of the Southeastern Association of Teachers of Japanese 36 10-40 2021年2月
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CAJLE 2019 225-234 2019年8月6日 責任著者本研究では協働作文をプロジェクト型学習に組み入れて実践した。本稿が実践を通して考察した内容は、(1)学習者間の相互作用がどのように作文に反映されたか、(2)学習者間の相互作用を通して学習者の言語習得は見られるか、(3)プロジェクト型学習を通して学習者は何を学んだかである。
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2019 米国東部日本語教師会プロシーディングス 165-180 2019年3月2日 責任著者Social Networking Approach(當作, 2013)が学習目標に掲げているように日本語教育では人や社会とつながる力の育成が重要視されはじめている。良好なつながりは内発的動機づけを高める要因の一つであるとの説がある(デシ&フラスト, 1999)。本発表は、この説をもとに上級レベルの学習者にリレー作文(数人が内容を段落単位などで書きつなぐ協働作文)を採り入れたプロジェクト型学習を実践してもらった。実践を通し学習者の人や社会とのつながりの様子とそこでの心の動きの詳細、更には作文・ビデオといった成果物に何がどう影響したかを明らかにする。
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Lingua 29 135-143 2019年2月28日 査読有り責任著者学習者数人が内容を書き足しながらリレー式で作成した物語を、学習者が協働でより良いものに仕上げるクリティカルシンキング活動をする際、どのような活動が行われ、どのような作品に仕上がり、学習者は何を学ぶのか。本稿は、これらの問いに応えるべく行った日本語上級作文クラスでの実践内容の報告・成果・課題を提示するものである。
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2018 米国南東部日本語教師会プロシーディングス 238-261 2018年2月10日 責任著者上級レベルの日本語学習者に向けて2017年秋学期に実施した創作文完成までの活動の内容を報告するものである。創作文の作成に際しては、構成作りを支援するストーリーマップ(山本2014)等のGraphic Organizer(GO)を利用した。
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2018 米国南東部日本語教師会プロシーディングス 262-277 2018年2月10日「リレー式ライティング」と呼ばれる複数の学習者によって1つの物語を作成する活動を、一度初級コースに導入した際の方法と結果、その際に生じた問題の解決策を提示する。
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第23回プリンストン日本語教育フォーラム・プロシーディングス 59-73 2017年3月14日本研究は、リレー形式で行うストーリー・ライティング教育によって良好な 人間関係が築けるかどうか、その効果を検証するものである。リレー式ストーリー・ライティングとは、複数の人間が次々と続きを書き足しながら、一つの物語を完成させる協働創作活動である。この活動の狙いは、文章の構成や創造性を学習者個人が認識できるのと同様に、グループのメンバー同士に連帯感を形成することである。学期の初めに行うと自分の日本語学習のスタート地点を自覚しながらも、クラスメートとの交流も図れて、和やかな雰囲気を教室に持ち込むことが可能になるのではないかという仮定で、実際にその効果を検証してみた。
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90-117 2016年2月20日リレー式ストーリー・ライティング活動で作成されたストーリーと学習者からのフィードバックを分析し、嶋津(2013)の挙げた教育効果を支持するとともに、それ以外に以下に示したような多数の教育的効果・意義の可能性を示唆するものである。 ① 教育的効果:協調性を発動させる ② 教育的効果:協調性を理解する ③ 教育的効果:創造力・想像力を発動させる ④ 教育的効果:気づき・内省を促進させる ⑤ 教育的効果:気づき・内省をもとに実践・考察・提案を誘引させる ⑥ 教育的意義:エンターテインメント性がある
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Conference Proceedings: Southeastern Association of Teachers of Japanese (SEATJ) 2015 Annual Conference 70-86 2015年7月日本語の文章作成において学習者はいかにして論理性・一貫性を向上させることができるであろうか。 三森(2014)は、欧米の大学生は論理的な文章を書く教育を受けており、その知識を外国語の作文にも比較的容易に応用できると述べている。確かに教育は受けているであろうが、彼らの日本語の作文の構成・内容を分析してみると、論理性・一貫性に不備がある場合がある。その場合、改善するための指導が求められる。また、當作(2013)は外国語学習において論理的思考を訓練することは、学習者の思考能力を向上させると述べており、その教育は極めて重要なものであると考える。 そこで、本稿では、論理性・一貫性の指導においては報告例のない、高度の思考能力(Bloom’s revised taxonomy 1999)を活用した指導方法とその成果を紹介したい。
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64-76 2013年3月10日日本語の論文作成のための指導書は多数存在するが、それらを比較・考察した ものは少ない。特に、留学生向けのものと日本人学生向けのものを比較するなど した論評は、寡聞にして知らない。そこで、本論は以下の考察を行う。 1. 留学生向け、並びに日本人学生向けの指導書にはどのようなものがあり、内容 にどのような相違、特徴が見られるか。 2. これら指導書に共通した問題はないか。 3. 問題があるとするならば、どのように改善するべきか。
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全国語学教育学会 日本語教育研究部会 日本語教育ニュースレター 10(2) 5-6 2013年 査読有り招待有り
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全国語学教育学会 日本語教育研究部会 ニュースレター 9(1) 8-9 2012年4月1日 査読有り招待有り
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全国語学教育学会 日本語教育研究部会 日本語教育ニュースレター 9(3) 5-6 2012年4月1日 査読有り招待有り
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Proceedings of Twenty-Second Southeastern Association of Teachers of Japanese 28-46 2007年5月5日
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The proceedings of the 19th annual meeting of the SEATJ 35-45 2004年3月13日
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The proceedings of the Seventeenth Annual Meeting of the Southeastern Association of Teachers of Japanese 2002年3月
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Sophia International Review (22) 99-106 2000年
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Southeast Association of Teachers of Japanese(SEATJ) Fourteenth Anuual Conference 36-51 1999年
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Meeting Handbook : Linguistic Society of America 1998年
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Sophia International Review (20) 67-81 1998年
MISC
1-
Ninjal 国際シンポジウム 第10回 日本語実用言語学国際会議 予稿集 44-47 2017年7月8日本研究は、学習者主導型学習の実践例として日本語の作文教育に取り入れたリレー式ライティング活動により産出された作品から、学習者が別の学習者の文章をどのように理解し、自分の文章に引き継ぎ物語を完成させているのか、また、学習者はどのような意図をもって書いているのか、すなわち、協働執筆における配慮と工夫を考察したものである。
書籍等出版物
2講演・口頭発表等
23-
日本語教育国際研究大会 2024年8月1日 全米日本語教育学会, カナダ日本語教育振興会本ワークショップでは、リレー作文という協働学習の新形態を体験してもらう。体験後に振り返り・話し合いの場をもうけ、リレー作文への理解を深めてもらい、今後クラスで実践を試みる動機付けとなることを期待したい。また、より効果的実践方法を構築するための意見交換の場としたい。 リレー作文は、話し合いなどを交えながら複数人が内容を書きつなぎ、1つの物語などを完成させる活動である。外国語学習における相互行為の有効性が言語習得理論(Long 1983他)と教授法(Canale & Swain 1980他)の両面から主張され、日本語教育でも協働学習が盛んに行われてきているが、解決すべき課題も多い。その課題の一つが学習者の関与度の差である(Fernández Dobao 2012他)。この点、リレー作文では学習者が等しく文章を書く機会が与えられ、自分の書いた部分については意見や説明がしやすい。そのため、学習者の関与度の差はかなり軽減できる。また、学習者単独での文章作成とは異なり、リレー作文では面前の読み手を意識した文章作成、そして、書き手の意図をくみ取った上での文章作成が求められるため、学習者の学びは多岐にわたる(野口 2023他)。 本ワークショップでは、この学習者の学びを是非とも体感してもらいたい。本ワークショップの構成は以下の通りである。まず、話題提供人らが実践方法・実践例を紹介し(1~4)、そののち、参加者が実際にリレー作文を体験(5)、そして、話題提供人を交えての振り返り・話し合いを行う(6、7)。これによって、冒頭に示した目的(①リレー作文への理解を深め、実践する動機付けを高める、②効果的実践方法構築のための意見交換の場とする)を達成したい。 1. リレー作文の概要説明・・・5分 2. ゼロ初級での実践例紹介:ゼロ初級でもできる、入念な準備と実践・・・10分 3. 初級後半での実践例紹介:時系列と起承転結構成を使った創作活動・・・10分 4. 中級での実践例紹介:ショート・ショートの結末を書く活動からオリジナル創作へ・・・10分 5. グループ活動:希望する参加者に上2~4いずれかの活動を体験してもらう・・・25分 6. グループミーティング:各グループで活動の振り返り・・・15分 7. 全体ミーティング:体験で生じた疑問・問題点・気づき・学びなどの共有・議論・まとめ・・・15分
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第27回プリンストン日本語教育フォーラム 2021年5月8日