教育活動としては、主に法学部・大学院法学研究科で法哲学及び法思想史に関する講義・演習を行っている。その際には一方通行的な知識の伝達に留まらず、参加する学生の主体的な思考を触発するよう心がけている。また2007年度より法科大学院でも法哲学の授業を担当しているが、こちらでは学生の背景の多様性を考慮し、議論を誘発することで理解を深める方針を採っている。また法学部の有志の教員とともに、先端・展開科目「医療と法」を担当している他、生命倫理研究所の提供する輪講科目「生命倫理の諸問題と人間の尊厳」にも参画している。
研究活動としては、従来からの延長である生命倫理、とりわけ法哲学の一分野である正義論の観点から見た生命倫理のあり方を検討する方向を進めている。主たる関心も、死の自己決定を手がかりに人間の全体を射程に収め、医療倫理・保健医療政策への拡大を模索している。
(研究テーマ)
正義論から見た法学・生命倫理学