Faculty of Science and Technology

久世 信彦

クゼ ノブヒコ  (Kuze Nobuhiko)

基本情報

所属
上智大学 理工学部物質生命理工学科 教授
学位
理学士(北海道大学)
理学修士(北海道大学)
博士(理学)(北海道大学)

連絡先
n-kuzesophia.ac.jp
研究者番号
80286757
J-GLOBAL ID
200901051299746757
researchmap会員ID
1000306061

1996年-2011年 上智大学理工学部化学科物理化学研究室 マイクロ波分光,振動分光,気体電子回折による気体分子の構造について研究
2011年-現在 上智大学理工学部物質生命理工学科物理化学研究室 マイクロ波分光,振動分光,気体電子回折,量子化学計算による気体分子の構造とダイナミクスについて研究

「マイクロ波分光法による新規星間分子候補の探索」
「気体電子回折による香り分子の立体構造」
構造化学における分光法と回折法,計算化学により,気体分子の構造と物性を解明する研究に取り組んでいる。分光法では「マイクロ波分光法による新規星間分子候補の探索」というテーマを設けている。星間空間では直鎖炭素分子といったような,特徴的な構造を持った分子が発見されている。我々は実験室系でその候補となる分子を作り出し,電波望遠鏡によるスペクトルサーチをサポートできるように,分子固有の回転定数とその幾何学的な構造を精密に測定することを行っている。また回折法では「気体電子回折による香り分子の立体構造」というテーマを掲げている。香り分子には分子内に複数の内部回転自由度を持ったものが多く存在する。これら分子の回折データを測定し,計算化学と組み合わせることによって,実験的に立体配座や内部回転ポテンシャルの決定を試みるものである。

(研究テーマ)
マイクロ波分光法
気体電子回析


学歴

 1

論文

 70
  • Yoshiyuki Kawashima, Nobuhiko Kuze, Koichi M. T. Yamada, Eizi Hirota
    Journal of Molecular Spectroscopy 400 111871-111871 2024年2月  査読有り
  • Nobuhiko Kuze, Takeshi Sakaizumi, Osamu Ohashi
    Chemical Physics Letters 803 139826-139826 2022年9月  査読有り招待有り
  • Mitsunori Araki, Shuro Takano, Nobuhiko Kuze, Yoshiaki Minami, Takahiro Oyama, Kazuhisa Kamegai, Yoshihiro Sumiyoshi, Koichi Tsukiyama
    Monthly Notices of the Royal Astronomical Society 497(2) 1521-1535 2020年9月11日  査読有り
    <title>ABSTRACT</title> Molecules in diffuse and translucent clouds experience cooling as a result of radiation and less excitation from collisions. However, rotation around a molecular axis of acetonitrile, CH3CN, cannot be cooled by radiation, causing rotational populations to concentrate at the J = K levels. We aim to search for absorption lines of CH3CN having J = K level concentrations in diffuse and translucent clouds. The JK = 43–33 transition at 73.6 GHz was investigated toward Sgr B2(M) in the Galactic Centre region and other sources, using the Nobeyama 45-m telescope. Based on the absorption lines detected toward Sgr B2(M), a radiation temperature of 2.8 ± 0.5 K, kinetic temperature of 88 ± 29 K and column density of (1.35 ± 0.14) × 1014 cm−2 were derived for this molecule, revealing extremely concentrated J = K levels due to the lower excitation temperature and higher kinetic temperature. The absorption lines occurred at a velocity of 64 km s−1. The results confirm that CH3CN with J = K level concentrations exists in the envelope of Sgr B2(M).
  • Takahiro Oyama, Hironori Ozaki, Yoshihiro Sumiyoshi, Mitsunori Araki, Shuro Takano, Nobuhiko Kuze, Koichi Tsukiyama
    The Astrophysical Journal 2020年2月11日  査読有り
  • Aya Ubagai, Takahiro Oyama, Mitsunori Araki, Shuro Takano, Yoshiaki Minami, Yoshihiro Sumiyoshi, Nobuhiko Kuze, Koichi Tsukiyama
    Research Notes of The American Astronomical Society 3(5) 78 2019年5月  査読有り

MISC

 1

書籍等出版物

 2

講演・口頭発表等

 133

共同研究・競争的資金等の研究課題

 6

その他

 11
  • 2007年4月
    研究室の4年生に自分の研究内容やバックグラウンドを解説したhtmlファイルの作成を指導し,ウェブサイトを立ち上げて,随時情報の発信を行っている。
  • 2006年10月
    「科学技術英語IIc」(文科省現代GPプログラム)の講義ではPCを用いて教科書の内容に対応したビデオを上映し,そこで話されている英語テキストの聞き取りの宿題を毎回課した。また「化学実験IVN」の「分光」テーマではPCによるデータのデジタル処理,ウェブカメラを利用している。また講義ではプレゼンテーションソフトやe-ラーニングシステムを利用し,ゼミではプレゼンテーションソフトの活用方法を指導している。
  • 2006年4月
    基礎物理化学Iや基礎物理化学III,物理化学Iの講義では電子教材を利用し,数式や式展開の内容を見やすく詳しく示す講義を心がけた。また毎回の授業の最後に15分ほど時間を設け,その日の講義に対応した小テストを課した。翌週にはその小テストの解答の説明を行い,復習を丁寧に行うことによって学生の理解力を高めることを試みた。
  • 2006年4月
    主に物理化学分野の講義を担当しているが,講義では数多くの数式が登場する。講義の場では,教科書で触れられていない式展開やそれぞれの量の物理的意味に関して,時間を多く割いて説明している。また小テストで各人がその日の講義内容を理解してもらうよう指導している。
  • 2006年4月
    「基礎物理化学I」,「基礎物理化学III」,「物理化学I」の講義では講義の終わりに小テストを課している。翌週の講義の場でテストの解答を説明し,テストは添削の後に返却する。また「科学技術英語IIc」では毎週英語テキストの聞き取りの宿題を与え,解答を添削した。