研究者業績

具 正謨

クー チョンモ  (Koo Mark Chung-Mo)

基本情報

所属
上智大学 神学部神学科 教授
学位
STL(Jesuit School of Theology at Berkeley)
神学修士(ジェズイット・スクール・オブ・セオロジー・アット・バークレー)
STD(Jesuit School of Theology at Berkeley)
神学博士(ジェズイット・スクール・オブ・セオロジー・アット・バークレー)

連絡先
c-koosophia.ac.jp
研究者番号
50349015
J-GLOBAL ID
200901099300988290
researchmap会員ID
5000009511

博士論文として、非キリスト教国の文化的、宗教的遺産がキリスト教的なメッセージとつながる可能性を研究した。最近は、ポストモダニズムと宗教現象について、儀式の共同体性、第二バチカン公会議以降のローマカトリック教会の典礼刷新について研究を重ねてきた。

2002年度から上智大学の神学部でキリスト教の典礼学及び秘跡論を担当している。授業としては、典礼暦、教会建築、音楽、芸術、聖務日課の歴史と神学、入信の秘跡と聖餐の秘跡などを主に担当している。日本のカトリック司教協議会の典礼委員会の委員、イエズス会の国際典礼学会である、Jungman-Societyの運営委員、日本司教協議会のエキュメニズム委員会のカトリックと聖公会専門委員などを務めている。毎年、PhillippinesのEAPI(East Asian Pastoral Institute)と韓国の西江(So-gang)大学でも集中講義の形式で講義を行っている。最近の研究は、キリスト教礼拝の文化内受肉の問題とか、第二ヴァティカン公会議以後のローマカトリック教会の典礼刷新の問題などを取り上げている。今後、東方諸教会の典礼についての研究を深めている予定である。

(研究テーマ)
文化における宗教体験と改心
第二バチカン公会議の典礼刷新による「入信の秘跡」と新しい洗礼志願者教育制度
ポストモダン社会におけるNew Age 宗教現象
굿(グッ)の宗教性とキリスト教文化受肉
ローマミサ典文(第三版)における神学的、司牧的考察

(共同・受託研究希望テーマ)
イグナチオの霊操と上智大学の教育ミッション


受賞

 1

論文

 181

書籍等出版物

 18

講演・口頭発表等

 13

共同研究・競争的資金等の研究課題

 2

その他

 14
  • 2008年5月
    2008年のの5月31日から6月1日にかけて、神学部一年生の合宿を行い、人間学の授業の内容を補う一方、学生生活を指導した。
  • 2008年2月
    『カトリック真生会館』において、『典礼の理論と実践』のための研究会を毎月2回開いている。約20名の、各教派(カトリック、聖公会、プロテスタント)の信徒指導者たちが主な対象になっており、その経験を学校の授業で生かしている。
  • 2007年8月 - 2007年9月
    2007年の8月から9月にかけて、スペイン、ローマ、イスラエル、ドイツ、ベルギーの教会を訪問し、キリスト教の建築や典礼についての研究を行った。
  • 2005年4月 - 2007年4月
    2005年の4月から、本学の学生を中心にして、The Reform of the Liturgy (Bugnini著)を一緒に読みながら、典礼に関する知識を深めた。
  • 2007年2月 - 2007年2月
    2007年2月23日から26日にかけて、本学の神学部及び人間学研究室の教員3名と共に西江大学に招かれ、両学校における「イエズス会教育の理解と実践」に関する比較発表を行った。
  • 2006年1月 - 2006年3月
    韓国の西江大学の招待を受け、2006年の1月から3月まで、「韓国におけるNew Ageの影響とカトリック教会」というテーマで研究活動をした。新興宗教の社会的な問題をテーマにして研究し、3月には研究結果を西江大学の霊性研究所で発表した。
  • 2005年2月 - 2005年2月
    卒業を間近にした4年生たちと合宿(黙想会)を行い、彼らの卒業後の準備を助けた。
  • 2004年8月
    2004年度から毎年、フィリピンのマニラ所在のEAPIに招待され、集中講義を行いながら、向こうの教員たちと同じ専門科目の教授法についての懇談会を行っている。
  • 2003年4月
    2003年度から、毎年、卒論と修論のゼミ生たちと合宿を行い、論文の書き方などについて集中的に指導している。
  • 2002年4月
    本学で教え始めてから、すべての授業においてハンドアウトを使っている。内容は毎年加筆・補充されている。これは単なる資料のコヒーではなく講義用に作成された独自のテキストに他ならない。将来的にはテキストとして出版する予定である。
  • 2002年4月
    本学で勤務して以来、卒論及び修論のゼミ生を対象にして、毎年、レポートと論文の書き方を指導してきた。
  • 2002年4月
    2002年の4月以来、神石神井の神学部キャンパスの授業において、リザーブ制度を積極的に活用している。特に外国語の論文や貴重図書の使用において役に立っている。
  • 2002年4月
    2002年の4月以来、すべての授業において、reaction paper制度を取り入れている。\n学生がその授業で学んだことや疑問に思ったことを書かせ、次の授業の内容に積極的に活用している。なお、書かれたpaperに対していは、commentつきで返し、学生の学習motivationを高めている。
  • 2002年4月
    2002年の4月から現在に至るまで、上石神井の大学院の授業において、学生たちのpresentationを積極的に取り入れている。特に、外国語のテキストを読むように指導し、発表能力と共に外国語(英語・ラテン語)の能力の向上も図っている。