研究者業績

浅見 昇吾

Asami Shogo

基本情報

所属
上智大学 外国語学部ドイツ語学科 教授
(兼任)外国語学部ドイツ語学科長
(兼任)実践宗教学研究科委員長
(兼任)生命倫理研究所長
学位
文学士(慶應義塾大学)
文学修士(慶應義塾大学)

研究者番号
10384158
J-GLOBAL ID
200901007277390127
researchmap会員ID
5000079086

論文

 47
  • 浅見昇吾
    上智ヨーロッパ研究 (15) 5-18 2024年3月  査読有り
  • 浅見昇吾
    生命と倫理 (10) 41-48 2023年3月  査読有り
  • 浅見昇吾
    生命と倫理 (9) 125-128 2022年3月  査読有り
  • 浅見昇吾
    生命倫理・生命法研究論文—欧米諸国の生命倫理に関する基本理念及び運用・制度の法学的、哲学・倫理学的比較研究 1-14 2022年3月  査読有り
  • 浅見昇吾
    生命倫理・生命法研究資料集 Ⅵ 219-233 2021年10月  査読有り
  • 浅見昇吾
    いまを生きるための倫理学 2019年11月30日  
  • 浅見昇吾
    いまを生きるための倫理学 2019年11月30日  
  • 浅見昇吾
    生命倫理・生命法研究資料集Ⅳ 先端医療分野における欧米の生命倫理政策に関する原理・法・文献の批判的研究 180-187 2019年4月  
  • 岩田浩子, 佐藤啓造, 米山裕子, 根本紀子, 藤代雅也, 安達博, 李暁鵬, 松山高明, 栗原竜也, 安田礼美, 浅見昇吾, 米山啓一郎
    昭和学士会雑誌 78(2) 156-167 2018年4月  査読有り
    終末期医療における治療の自己決定は重要である。終末期医療における自己決定尊重とそれをはぐくむ医療倫理教育に関する課題を、安楽死・尊厳死の意識から検討する。われわれが先行研究した報告に基づき医学生と一般人と同質と考えられる文系学生を対象として先行研究(医学生と理系学生)と同じ内容のアンケート調査を行った。アンケートでは1)家族・自分に対する安楽死・尊厳死、2)安楽死・尊厳死の賛成もしくは反対理由、3)安楽死と尊厳死の法制化、4)自分が医師ならば、安楽死・尊厳死にどう対応するかなどである。医学生は安楽死・尊厳死について医療倫理教育を受けている230名から無記名のアンケートを回収した(回収率91.6%)。文系学生は教養としての倫理教育をうけている学生で、147名から無記名でアンケートを回収した(回収率90.1%)。前記5項目について学部問の意識差について統計ソフトIBM SPSS Statistics 19を用いてクロス集計、カイ二乗検定を行いp<0.05を有意差ありとした。その結果、家族の安楽死については学部間で有意差があり、医学生は文系学生と比較し医師に安楽死を依頼する学生は低率で、依頼しない学生が高率で、分からないとした学生が高率であった。自分自身の安楽死について医学生は医師に依頼する学生は低率で、依頼しない学生は差がなく、分からないとした学生は高率であった。家族の延命処置の中止(尊厳死)では、医学生と文系学生間で有意差を認めなかった。自分自身の尊厳死は、医学生は文系学生と比較し、医師に依頼する学生は低率で、かつ依頼しない学生も低率で、分からないとした学生が高率であった。もし医師だったら安楽死・尊厳死の問題にどう対処するかは、医学生は条件を満たせば尊厳死を実施すると、分からないが高率で、文系学生では安楽死を実施が高率で医学生と文系学生との間に明らかな差を認めた。法制化について、医学生は尊厳死の法制化を望むが多く、文系学生では安楽死と尊厳死の法制化を「望む」と「望まない」の二派に分かれた。以上より終末期医療における安楽死・尊厳死の課題は医学生と一般人と同等と考えられる文系学生に考え方の相違があり、医学生は終末期医療における尊厳死や安楽死に対して「家族」「自分」に関して医療処置を依頼しない傾向がある一方、判断に揺れている現状が明らかとなった。文系学生は一定条件のもとで尊厳死を肯定する意識傾向があった。医学生の終末期医療に関する意識に影響する倫理的感受性の形成は、医学知識と臨床課題の有機的かつ往還的教育方略の工夫が求められる。「自己」「他者」に関してその時に何を尊重して判断するかを医学生自身が認識することを通して、倫理的感受性を豊かにする新たな教育の質を高める努力が必要である。文系学生においても終末期医療の現実を知ることや安楽死・尊厳死を考える教育が必要であると思われた。(著者抄録)
  • 西田 幸典, 佐藤 啓造, 藤城 雅也, 根本 紀子, 足立 博, 岩田 浩子, 米山 裕子, 李 暁鵬, 松山 高明, 栗原 竜也, 藤宮 龍祥, 浅見 昇吾
    昭和学士会雑誌 78(2) 168-182 2018年4月  査読有り
    今日の在宅看取りは、地域の診療所医師が大部分を担っているが、2040年をピークとする多死社会の看取り体制として、それが適切に機能するかの問題がある。そこで、本研究は、診療所医師の在宅看取りにおける負担軽減策として、看護師による死亡診断および死亡診断書の作成について、多死社会を担う若年層の認識を踏まえて、その是非を法医学的観点から考察するものである。研究方法は、質問紙調査(対象:医学生242名、一般学生402名)と看取り制度に関する文献調査である。質問紙調査の結果は、看護師による死亡診断について、看護師のみが死亡に立ち会う状況で是認する割合が高く、死亡診断について研修を受けて試験に合格した看護師が良いとする割合が高かった。また看護師による死亡診断書の作成について、看護師のみが死亡に立ち会う状況で是認する割合が高く、死亡診断書の作成について研修を受けて試験に合格した看護師が良いとする割合が高かった。しかし、死亡診断を是認する割合は、死亡診断書の作成を是認する割合よりも高かった。一方、医療制度改革の潮流には、(1)医師の働き方の見直しとしてタスク・シフティングの提案、(2)看護師の特定行為の創設、(3)地域包括ケアシステムの推進、(4)欧米における看護師による死亡確認の現状がある。本研究では、上記の調査結果と医療制度改革の潮流を踏まえ、診療所医師の負担軽減策の一つとして、看護師による死亡診断を、(1)特定行為の一つとする方法と(2)保健師助産師看護師法の「診療の補助」とは別の新たな枠組みとする方法を提案する。一方、看護師による死亡診断書の作成については、原則として時期尚早と考える。しかし、診療所医師の負担軽減および死後のエンゼルケアやグリーフケアの実施の観点から、末期がん患者のような特定の患者に限定し、かつ、死亡診断書の作成プロセスの一つである異状死でないとの判断までであれば検討の余地があると考える。ただし、これを実現するためには、異状死の判断を適切に行い得る程度の知識と技術を担保できる教育システムが必要不可欠であると考える。(著者抄録)
  • 上智大学総合人間科学部看護学科紀要 (3) 2018年3月  招待有り
  • 浅見昇吾
    「終活」を考える—自分らしい生と死の探求— ⅰ-ⅲ 2017年3月  
  • 浅見昇吾
    生命倫理・生命法研究資料集III 世界における患者の権利に関する原理・法・文献の批判的研究とわが国における指針作成 109-151 2017年3月  
  • 浅見昇吾
    (高校倫理の古典でまなぶ)哲学トレーニング2 社会を考える」 22-31 2016年10月  査読有り
  • 根本紀子, 佐藤啓造, 藤代雅也, 西田幸典, 上島実佳子, 米山裕子, 渡邉義隆, 佐藤淳一, 栗原竜也, 長谷川智華, 浅見昇吾
    昭和学士会雑誌 76(5) 615-632 2016年10月  査読有り
    不妊治療を含めた生殖に関わる医療を生殖補助医療(assisted reproductive technology:ART)と呼ぶ。第三者が関わるART[非配偶者間人工授精(artificial insemination with donor's semen:AID)、卵子提供、代理出産など]には種々の医学的、社会的、倫理的問題を伴うものの、規制もないままなしくずし的に行われつつある。第三者の関わるARTについて国民の意識調査を実施した報告は少数あるが、大学生の意識調査を行った研究は見当たらない。本研究ではある程度の医学知識のある昭和大学医学部生と一般学生である上智大生を対象として第三者が関わるARTに対する意識調査を行った。アンケートに答えなくても何ら不利益を被ることのないことを保証したうえでアンケート調査を行ったところ、医学部生235名、上智大生336名より回答を得た(有効回収率94.5%)。統計解析は両集団で目的とする選択肢を選択した人数の比率の差をχ二乗検定またはFisherの直接確立法検定で評価し、P<0.05を有意水準とした。第三者の関わるARTの例としてAID、卵子提供、ホストマザー型(体外受精型)代理出産、サロゲートマザー型(人工授精型)代理出産を取り上げ、その是非を尋ねたところ、医学生と一般学生で有意差は認められなかったものの、前3者については両群とも70%以上の学生が肯定的な意見を示したのに対し、サロゲートマザー型代理出産については両群とも40%以上の学生が否定的な意見を示した。「自身の配偶子の提供を求められた場合」と「自身あるいは配偶者が代理出産を依頼された場合」の是非については有意に医学生の方が一般学生より抵抗感は少なかった。1999年の一般国民を対象とした第三者の関わるARTについての意識調査では7割から8割の国民が否定的な意見を述べたことに注目すると、この十数年間で第三者の関わるARTについての一般国民の考え方も技術の進歩と普及に伴い、かなり変化したといえる。今回、これからARTを受けることになる可能性のある若い世代に対する意識調査でAID、卵子提供、ホストマザー型代理出産について肯定的な意見が多数を占めたことは注目すべき結果といえる。本稿では上記三つのARTはドナーや代理母の安全を確保したうえで法整備を進めるべきであると提言したい。また、サロゲートマザー型代理出産は代理母に感染などの危険があるうえ、社会的、倫理的問題を多く伴うので、規制することも視野に入れたうえで法整備を進めるべきと考える。なお、第三者の関わるARTの実施に当たってはARTに直接関与しない専門医によりARTを受ける夫婦およびドナー、代理母に対し、利点、欠点、危険性が十分説明されたうえで当事者の真摯な同意を法的資格を有するコーディネーターが確認したうえでの実施が望まれる。ARTに関する法律が存在しない現在、医学的、倫理的、法的、社会的に十分な議論をしたうえでの一日も早い法整備、制度作りが望まれる。(著者抄録)
  • 浅見昇吾
    世界における終末期の意思決定に関する原理・法・文献の批判的研究とガイドライン作成 (生命倫理研究資料集 Ⅷ) 1-7 2014年2月25日  査読有り
  • 黒瀬直樹, 佐藤啓造, 根本紀子, 藤城雅也, 苅部智恵子, 米澤弘恵, 若林紋, 米山裕子, 加藤礼, 李暁鵬, 浅見昇吾, 有馬邦正
    昭和学士会雑誌 73(2) 103-112 2013年4月  
  • Shogo Asami
    Journal of Philosophy and Ethics in Health Care and Medicine (7) 81-92 2013年  査読有り
  • 浅見昇吾
    清水哲郎,浅見昇吾,アルフォンス・デーケン編『人生の終わりをしなやかに』 189-208 2012年6月  
  • 浅見昇吾
    宇都宮健児,浅見昇吾,稲葉剛編『命と絆は守れるか――震災・貧困・自殺からDVまで』 205-219 2012年6月  
  • 浅見昇吾
    脳科学辞典 2012年5月  
  • 浅見昇吾
    上智大学生命倫理研究所編『脳科学に何が期待できるか?―脳と倫理』 2012年3月30日  
  • 浅見昇吾
    東洋大学人間科学総合研究所紀要 (13) 119-128 2011年3月26日  
  • 浅見昇吾
    モルフォロギア : ゲーテと自然科学 (32) 75-92 2010年10月30日  
  • 浅見昇吾
    外国研究の現在(きょう)と未来(あした) 75-83 2010年3月31日  
  • 浅見 昇吾
    地域研究のすすめ ドイツ語圏(第3版) 117-126 2010年3月31日  
  • 浅見昇吾
    医療・生命と倫理・社会 9(9) 82-91 2010年3月20日  
  • 浅見 昇吾
    社会哲学のアクチュアリティー 59-80 2009年11月20日  
  • 浅見 昇吾
    上智大学外国語学部紀要 (43) 19-30 2009年3月10日  査読有り
  • 浅見 昇吾
    ドイツ語圏研究 25(25) 85-98 2008年3月31日  
  • ASAMI SHOGO
    Journal of Philosophy and Ethics in Health Care and Medicine (1) 11-26 2006年7月1日  
  • 浅見 昇吾, 傍士銃太, 永見靖, マエキタ・ミヤコ, 師岡文男, 粂川麻里生
    上智大学ドイツ語圏文化研究所 2005年12月10日  
  • 浅見 昇吾
    上智大学学内共同研究グローバル・スターディーズの構想 成果報告書 69-74 2005年4月  
  • 浅見 昇吾
    獨協大学創立40周年&カント没後200年記念講演会 2004年11月20日  
  • 浅見昇吾
    医学哲学医学倫理 (22) 85-92 2004年10月18日  
    Diese Arbeit versucht, die Moglichkeiten von Ludwig Sieps Naturbegriff bzw. Kosmosethik zu prufen. Zuerst werden einige Besonderheiten der Konzeption Sieps deutlich gemacht, indem Sieps Theorie mit der Kritik von Anton Leist, Ursula Wolf und Dietmar von der Pfordten konfrontiert wird. Wir gehen sozusagen einem Streit um das Klonen des Menschen in der "Frankfurter Rundschau" nach. Dann wird eine neue Konzeption von Jurgen Habermas in Betracht gezogen. Habermas hat in seiner Schrift "Die Zukunft der menschlichen Natur-Auf dem Weg zu einer liberalen Eugenik?" zum ersten Mal grundsatzlich zu Problemen der Bioethik Stellung genommen und ubt heftige Kritik an Siep. Aus dem Vergleich zwischen einem Kosmosethiker und einem Diskursethiker ergibt sich, dass beide Theorien nicht vollkommen plausibel sind. Zuletzt wird ein neuer Ansatz zur medizinischen Ethik empfohlen.
  • 浅見昇吾
    シンポジウム・ポストモダンとシェリング : シェリング年報 '03 第11号 (11) 94-105 2003年7月30日  
  • 浅見昇吾
    医療と倫理 (4) 11-20 2003年3月30日  
  • 浅見 昇吾, 朝倉輝一
    医療と倫理 (3) 92-95 2003年3月30日  
  • 浅見昇吾
    医学哲学医学倫理 17(17) 55-65 1999年10月  
    The birth of Dolly, a cloned lamb, shocked the whole world and triggered a worldwide dispute over the issue of cloning. Although there are many different approaches toward this matter, ethical ones are mainly considered here. Starting with rethinking why the news of Dolly was so shocking, I will make it clear that two kinds of cloning exist. Religious dimension will be argued after this by studying "Declaration in Defense of Cloning and the Integrity of Scientific Research, " which was signed by world-famous scholars. Marketing-related problems with human cloning also will be mentioned as a subject for our discussion. Following these considerations, the view of Dieter Zimmer in Germany, which is biological or biologistic, will be dissected into approvable and refutable parts. Then finally, the approach proposed by Jiirgen Habermas will be discussed, which brought ethical self-understanding into focus. It becomes obvious through examining these different approaches that both religious and marketing approaches are not so original with regard to the controversy over human cloning and have a tendency of being overwhelmed by 'normalization of new technologies, ' like previous procreative medical technologies. Although in Zimmer's biological approach there surely are some points worth considering, it as a whole is not theoretically strong enough. It is Habermas's ethical self-understanding or, so to speak, moral self-consciousness that is very unique as an ethical dimension on human cloning. There remain, however, several doubtful points; they therefore must be elucidated in order to reach a deeper understanding of human cloning on the philosophical and ethical level.
  • 浅見昇吾
    哲学 100(100) 87-100 1996年3月25日  
    100集記念号1. 序2. ハーバーマス解釈の独自性3. モデルネの哲学としてのヘーゲル哲学4. ハーバーマス解釈の背景5. 戦略的行為とコミュニケーション的行為6. 展望Diese Arbeit versucht, die Habermasche Auslegung von Hegels Philosophie zu prufen. Zuerst werden einige Besonderheiten der Interpretation von Habermas deutlich gemacht, indem die Habermasche Deutung mit der Karl-Heinz Iltings konfrontiert wird. Dabei wird gezeigt, dass Habermas Hegels Philosophie statisch und deterministich auslegt. Dananch wird untersucht, wovon diese deterministische Interpretation herruhrt. Aus dieser Untersuchung ergibt sich, dass Habermas die Denkfigur Hegels seiner eigenen Denkfigur entgegensetzen will, und dass er daher auf einseitige Weise die Denkfigur Hegels kritisiert. Ich unternehme sodann, einige Beziehungen zwischen den zwei Denkfiguren klar zu machen. Zuletzt wird auf eine neue Moglichkeit der Philosophie Hegels aufmerksam gemacht.
  • 浅見昇吾
    哲學 93(93) 35-53 1992年1月31日  
    In diesem Aufsatz handelt es sich um die Tragweite von Kants Vermittlung zwischen der theoretischen und praktischen Vernunft, die sich hauptsachlich in der Kritik der Urteilskraft findet. Zuerst wird der Rahmen von der Diskussion uber die Vermittlung abgesteckt. Um die in der Vermittlung eine entscheidende Rolle spielende Urteilskraft genauer zu verstehen, wird dann untersucht, wie die Kraft in der theoretischen und praktischen Vernunft funktioniert. Danach wird Kants Lehre von der Vermittlung oder Vereinheitlichung der Vernunf gepruft und kritisiert. Zuletzt wird ein neuer Gesichtspunkt fur die Vermittlung aufgezeigt. Dieser Aufsatz enthalt implizit eine Kritik an einer modernen Denkmethode, die von Individuen ausgeht.

講演・口頭発表等

 24

共同研究・競争的資金等の研究課題

 5

その他

 3