研究者業績
基本情報
- 所属
- 上智大学 外国語学部英語学科 教授
- 学位
- B.A. M.A. in Social & Political Sciences(University of Cambridge)学士(政治社会学)(ケンブリッジ大学)修士(文学)(大阪大学)Ph.D in English Literature(University of Glasgow)博士(文学)(グラスゴー大学)
- 連絡先
- ogawa.kimiyo
gmail.com - 研究者番号
- 50407376
- J-GLOBAL ID
- 200901037195720524
- researchmap会員ID
- 5000079351
(研究テーマ)
18世紀~19世紀における感受性文学
エコロジーと文学
英文学と翻案映画
研究分野
1論文
23-
『上智ヨーロッパ研究』(特集:「ヨーロッパのセクシュアリティと親密圏」(編集)) 10 21-45 2018年
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上智ヨーロッパ研究 8(8) 19-42 2016年3月3日 招待有り本稿は、シェリダン・レファニュのゴシック小説を彼のアングロ・アイリッシュ・アイデンティティの観点考察する。レファニュは、イギリス的科学的、実証主義的視点を備えていても語り手の信仰の危機を描くことによって、19世紀中葉にアングロ・アイリッシュ支配層が感じていたであろう不安を暴き出している。
MISC
152書籍等出版物
48-
公益財団法人 京都服飾文化研究財団(KCI) 2024年9月 (ISBN: 9784990396541)
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朝日新聞出版 2023年8月 (ISBN: 9784022519290)現代人が失いつつある〈ケアの倫理〉は、世界の文学に読みとれる。 『ケアの倫理とエンパワメント』で政治、社会、医療、介護の分野からも 注目される英米文学者の〈ケアの倫理〉にかんする画期的な問いかけ。 自立を迫る新自由主義的風潮のもと、ケア思想をたどり、韓国、欧米、日本などの文学作品とつなげて読み込む。 マン・ブッカー国際賞受賞作家の韓国のハン・ガンが描く『菜食主義者』、光州事件をあつかった『少年が来る』。欲望や怒り、憎悪などの暴力に振り回されながらも、どのようにその世界から抜け出せるのか。 ブッカー賞受賞作家、カナダのアトウッドがSF的想像力で生み出した『侍女の物語』と『誓願』でのサバイバルとは? このディストピア小説の舞台である「ギレアデ」共和国は不可視の世界で、キリスト教原理主義と家父長制が支配する。そして一人の女性の苦悩が女性たちの連帯(シスターフッド)と結ばれ、「他者」の言葉の力、生存する力がしめされる。 差別により死にいたらしめられる者とその過酷さを知らぬ者、老いを経験する者と年若い者、病に臥す者と健康な体を持つ者、はたしてこのような差異を乗り越えて他者の傷つきや死を、私たちは凝視できるだろうか。 死者へのケアをテーマにした、トニ・モリソン『ビラヴド』、平野啓一郎『ある男』、石牟礼道子『苦海浄土』、ドリス・レッシング『よき隣人の日記』をもとに、他者への想像力を働かせることがどのようにケア実践につながるのかを考える。 冷たい墓碑や硬い土に埋葬されている死者。かつては生命力に満ちていた身体と内面世界が、作品のなかで豊かな言葉によって回復されている。 〇目次 今こそ〈ケアの倫理〉について考える――序論にかえて 第一章 現代人が失いつつあるものとしての〈ケア〉 第二章 弱者の視点から見る――暴力と共生の物語 第三章 SF的想像力が生み出すサバイバルの物語 第四章「有害な男らしさ(トキシック・マスキュリニティ)」に抗する文学を読む 第五章 死者(ビラヴド)の魂に思いを馳せる――想像力のいつくしみ 口をつぐむこと、弱くあることについて――あとがきにかえて
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筑摩書房 2023年4月 (ISBN: 9784480438270)イラク戦争下で「希望を擁護する」ために刊行され、二〇一六年に加筆された改訂版を文庫化。アクティヴィズムと思想を往還する名著。解説 小川公代
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丸善出版 2023年1月 (ISBN: 9784621307854)ヨーロッパ史における18世紀は「啓蒙の時代」と呼ばれる。続く19世紀の「革命の世紀」への序章とのみ通俗的にはみなされがちであったこの時代は、しかし、近年になって科学技術の進歩、社会と商業の発展・拡大、人々の交流など多様な側面から、理性による「知」の地殻変動が起こり、自由や寛容といった新たな価値観が生み出された時代であるととらえ直されている。本書では啓蒙思想を研究する、日本のあらゆる領域を研究対象とする研究者が集結。時代と担い手を変えながら変貌していくプロセスであり、運動であり、中心のない波動としての、また「近代」を育くみながらそれをも超える、啓蒙の多彩で豊饒な世界を浮き彫りにしていく事典。
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講談社 2023年1月 (ISBN: 9784065296820)他者なるものを慈しむ、惑星的な視座。 『アンネの日記』、『おいしいごはんが食べられますように』、ヴァージニア・ウルフ、オスカー・ワイルド、ジェイン・オースティン、ルイス・キャロル、チャールズ・ディケンズ……。 『ケアの倫理とエンパワメント』で注目された英文学者が、ケアをめぐる現代の事象を文学と自在に切り結び語る論考。
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講談社 2021年8月30日 (ISBN: 9784065245392)自己と他者の関係性としての〈ケア〉とは何か。 強さと弱さ、理性と共感、自立する自己と依存する自己……、二項対立ではなく、そのあいだに見出しうるもの。ヴァージニア・ウルフ、ジョン・キーツ、トーマス・マン、オスカー・ワイルド、三島由紀夫、多和田葉子、温又柔、平野啓一郎などの作品をふまえ、〈ケアすること〉の意味を新たな文脈で探る画期的な論考。
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Bucknell University Press 2020年10月16日
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中央大学出版部 2018年3月26日 (ISBN: 9784805753521)
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春風社 2017年10月17日 (ISBN: 9784861105593)
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北樹出版 2014年10月 (ISBN: 9784779304309)
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大阪教育図書 2014年8月 (ISBN: 9784271210320)
講演・口頭発表等
49-
Ageing & Literature Symposium 2024年4月13日 基盤研究(B)Ageing, Time and the Future in Contemporary Fiction(代表:迫桂) 招待有り後援:慶應義塾大学教養研究センター
所属学協会
8共同研究・競争的資金等の研究課題
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2022年4月 - 2026年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2020年4月 - 2024年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2019年4月 - 2022年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2016年4月 - 2020年3月
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2016年4月 - 2019年3月
