研究活動
X線結晶解析などの生物物理学的手法をつかってDNAやRNAといった核酸分子の「かたち」や「動き」を原子・分子レベルの目で観察し、それらの「働き」を明らかにする研究を行っています。これによって複雑な生命現象をより詳しく理解することが可能になります。さらに、これらの研究で得られた立体構造情報を活用・模倣して、遺伝病などの治療薬や診断薬、バイオナノマテリアルのデザイン・開発に取り組んでいきます。
教育活動:担当授業科目
基礎生物学、理工基礎実験、生物科学実験Ⅰ、生物物理学、卒業研究、Fundamental Biochemistry、Technology & Innovation - Career Development -、生物物理特論、生物科学ゼミナール、大学院演習
研究テーマ
・抗生物質に対する耐性メカニズムの分子構造論的研究と創薬への応用
・DNAを利用する重金属イオン除去膜、導電性ワイヤーの開発研究―構造、物性、応用
・分子・励起分子・イオンの電子構造と反応・ダイナミックスの解明
・ナンセンス突然変異型遺伝病に対するリードスルー治療薬のStructure-Based Design
・「顧みられない熱帯病(NTDs)」治療を目的とした新規アミノグリコシド系抗原虫薬のStructure-Based Design
・ナンセンス変異型遺伝性疾患への抗生物質の薬理メカニズムの解明と新規治療薬の開発
・「顧みられない熱帯病」をターゲットとした新規フッ素化アミノグリコシド薬剤のStructure-Base Design
・DNA-金属ハイブリッドナノワイヤー・ナノケージのStructure-Base Design
・孵化酵素-基質複合体の3次元構造の解明
・インフルエンザウイルスゲノムRNAの構造学的研究と新規インフルエンザ治療薬の開発
・DNA二重鎖中で無限に金属イオンが連続する超分子錯体:精密合成・結晶構造・物性
・DNAものづくりプラットフォームによるDNA医薬品の開発
・放射光X線結晶解析とクライオ電子顕微鏡を融合した構造生物模倣科学の開拓
・貴金属とDNAを融合させたバイオ・ナノデバイスのStructure-Based Design