研究者業績

上白木 悦子

カミシラキ エツコ  (Etsuko Kamishiraki)

基本情報

所属
上智大学 総合人間科学部 社会福祉学科 教授
学位
博士(医学)(2010年 九州大学)

通称等の別名
菱岡悦子
J-GLOBAL ID
201901012239408617
researchmap会員ID
B000363445

論文

 23
  • 鈴木 雄清, 久保田 真一郎, 松葉 龍一, 上白木 悦子, 小畑 経史, 中島 誠
    日本教育工学会研究報告集 2022(4) 300-303 2022年11月28日  
    オンデマンド型遠隔授業の受講生を対象に先延ばし意識特性尺度に回答を求め,学習履歴から分類した先延ばし学習傾向群間で比較を行った.先延ばし群には前半回のいずれかで先延ばしがあり,先延ばし無し群よりも「状況の楽観視」,「先延ばし前の否定的感情」,「先延ばし中の肯定的感情」の下位尺度得点が高い傾向があった.学生の先延ばし意識特性の事前把握や,授業前半で先延ばししている学生への援助の必要性が示唆された.
  • Shoichi Maeda, Eisuke Nakazawa, Etsuko Kamishiraki, Eri Ishikawa, Maho Murata, Katsumi Mori, Akira Akabayashi
    Clinics and practice 12(5) 723-733 2022年9月8日  査読有り
    (1) Background: To what extent is information manipulation by doctors acceptable? To answer this question, we conducted an exploratory study aimed at obtaining basic data on descriptive ethics for considering this issue. (2) Methods: A self-administered questionnaire survey was conducted on a large sample (n = 3305) of doctors. The participants were queried on (1) whether they consider that information manipulation is necessary (awareness), (2) whether they have actually manipulated information (actual state), and (3) their ethical tolerance. (3) Result: The response rate was 28.7%. Sixty percent of the doctors responded that information manipulation to avoid harm to patients is necessary (awareness), that they have actually manipulated information (actual state), and that information manipulation is ethically acceptable. (4) Conclusion: While the present survey was conducted among doctors in Japan, previous studies have reported similar findings in the United States and Europe. Based on our analysis, we hypothesize that a relationship of trust between patients and medical personnel is crucial and that information manipulation is not needed when such a relationship has been established.
  • 上白木 悦子
    社会福祉学 62(1) 14-26 2021年5月  査読有り
    <p>本研究では,緩和ケア・終末期医療の医療ソーシャルワーカー(MSW)の役割に対して,患者による必要性の観点から役割の内実を明らかにすることを目的とする.がん治療中の患者を対象に質問紙調査を行った(188名/回収率77.7%).このうちMSWへの相談経験のない患者群につき因子分析を行った.結果として5因子に収束し,患者に対する支援計画の策定,意思の確認ができない患者の医療方針の決定に関わる支援,患者の気持ちを医療従事者へ伝達,多職種との情報共有,患者や家族等への精神的支援と命名した.モデル適合度はGFI 0.981, AGFI 0.976であり妥当な水準と評価した.患者が必要と考える,緩和ケア・終末期医療のMSWの役割は5因子構造であった.本研究が明らかとした役割を担うことによりMSWは,人生の最期の生と死に向き合う患者と家族等への支援を行うことの重要性が示唆された.</p>
  • 上白木 悦子
    社会福祉学 59(3) 16-29 2018年11月  査読有り
    緩和ケア・終末期医療の医療ソーシャルワーカー(MSW)の役割遂行の構造に関連する要因と因果関係性を明らかにするために、がん診療拠点病院などのMSW 1,134人を対象に質問紙調査を実施した(回収率37.1%)。本研究では、コンピテンシー、コーピング、死に対する態度、職場・職業への適応感は相互に影響し合いながらMSWの役割遂行を規定するという多重指標モデルを作成した。共分散構造分析の結果、有意な推定値が得られ、適合度はGFI=.920、AGFI=.898、RMSEA=.060でありモデルは妥当であると評価した。緩和ケア・終末期医療のMSWの役割遂行の構造(情報共有、ソーシャルワーク実践、代弁、意思決定支援、精神的支援)が本調査により明らかとなり、関連要因を含む仮説は支持された。これら現状の向上・改善は、医療・ケアチームにおけるMSWの至適な役割遂行につながることが示唆された。(著者抄録)

MISC

 11

書籍等出版物

 5

講演・口頭発表等

 15

共同研究・競争的資金等の研究課題

 7