研究者業績

由井 恭子

ユイ キョウコ  (Kyoko Yui)

基本情報

所属
上智大学 基盤教育センター 思考と表現領域 助教
学位
文学博士(大正大学)

研究者番号
90734509
J-GLOBAL ID
201801007204214592
researchmap会員ID
B000288909

経歴

 4

委員歴

 5

論文

 53
  • 由井 恭子
    『大正大学大学院研究論集』第24号 24 203-214 2000年3月  
    鹿ヶ谷事件により平康頼、藤原成経、俊寛は鬼界島に流罪となる。『平家物語』では康頼と成経の二人が鬼界島の山を熊野三山に見立て熊野詣をする。熊野詣の途中で康頼が歌舞する場面ではその今様歌詞に千手観音信仰が色濃く描かれている。これは康頼が後白河院の今様弟子であることや、後白河院が千手観音を深く信仰していることと関連があると指摘した。<br /> A6 総12ページ
  • 由井 恭子
    『国文学試論』第14号 14 25-32 2000年1月  
    『平家物語』千手前で演奏された、五常楽、往生急、廻忽について考察した。これらは白拍子の母胎である祇女達が舞った曲目と一致する。又『順次往生講式』、『往生講式』、如法経においても演奏されたものでもあり、講や法会の場で歌舞される曲であることが分かった。これらの社会的背景を物語の中に取り込み『平家物語』では仏敵となった重衡の往生を願い「管絃講」を催していると指摘した。<br /> B5 総8ページ
  • 由井 恭子
    『梁塵』第16号 (16) 20-28 1998年12月  
    『平家物語』千手前の章を考察した。南都焼討の咎により処刑を免れないと覚悟する重衡と白拍子千手がともに音楽を奏でた。その音楽が『順次往生講式』に載る曲目と同じであると指摘した。『順次往生講式』は浄土僧真源の作。四十八願と十六観を中心に極楽往生を願う内容である。講式の中に音楽や催馬楽が付いていることが特徴と言える。『平家物語』と『順次往生講式』は密接な関係にあることを指摘した。<br /> A6 総9ページ

書籍等出版物

 7

講演・口頭発表等

 22

担当経験のある科目(授業)

 22

共同研究・競争的資金等の研究課題

 5

その他

 1