齋藤, 元紀, 梅田, 孝太, 大久保, 歩, 大森, 一三, 川口, 茂雄, 渡邉, 和典 (担当:共訳, 範囲:第5章「ヤン・アスマン――モーセ的区別と宗教的暴力」(207–254頁))) (原著:Array)
法政大学出版局 2020年12月 (ISBN: 458801126X)
戦争や暴動がすぐそばにある時代に、私たちは「暴力」をどう考えればいいのか。早急な正当化や基礎づけ主義、ニヒリズムに抗して、自由で公平な議論を創り出すために、暴力をめぐる絶えざる反省、「手すりなき思考」が今こそ必要だと問いかける。暴力について深く考え抜いた5人の思想家、シュミット、ベンヤミン、アーレント、ファノン、アスマンの書物から、根源的な暴力論を切り開く。