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| 研究者氏名 | 北條 勝貴 |
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| ホウジョウ カツタカ |
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URL | |
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所属 | 上智大学 |
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部署 | 文学部史学科 |
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職名 | 教授 |
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学位 | 修士(史学)(上智大学) |
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科研費研究者番号 | 90439331 |
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J-Global ID | 200901096173750000 |
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プロフィール1992-1994 上智大学 僧行基の社会事業と古代社会、律令国家との関係に関する研究 1995-1999 上智大学 奈良朝律令国家の仏教イデオロギーと劇場国家的性格に関する研究 1996-1999 上智大学 葛野秦氏の生業と環境認識、宗教的心性との関連についての研究 1999- 上智大学・国立歴史民俗博物館 東アジアにおける自然環境と人間との関係、親和的/対抗的心性・言説の構築と変容に関する研究日本列島に暮らしてきた人々は、自然環境といかなる関係を持ち、そのなかでどのような心性を育み、言説を紡ぎ出してきたのか。地球規模の環境問題が深刻化する昨今、これらの問題を追究することは、歴史学に課せられた責務ともいえる。安易な共生論やエコ・ナショナリズム的言説を排しつつ、自然と融和/対立してきた列島文化のありようを客観的に跡づけ、人間とはいかなる存在なのかを歴史的に問題化してゆきたい。(研究テーマ) 東アジアにおける自然環境に対する融和的/対抗的心性・言説の成立と、日本文化における咀嚼と定着について 東アジア的歴史叙述の起源と特徴に関する研究 神社の起源に関する研究 パブリック・ヒストリーを用いた社会の再統合
研究キーワード 少数民族
,仏教
,歴史叙述
,卜占
,神社
,神観念
,祭祀
,言説
,文字
,心性
,環境
研究分野 人文・社会 / 文化人類学、民俗学 /
人文・社会 / アジア史、アフリカ史 /
人文・社会 / 日本史 /
人文・社会 / 史学一般 /
論文 北條勝貴    小峯和明編『日本と東アジアの〈環境文学〉』勉誠出版 269-287 2023年7月 [査読有り][招待有り]
北條勝貴    野田研一・後藤隆基・山田悠介編『石牟礼道子と〈古典〉の水脈─他者の声が響く─』文学通信 170-211 2023年5月 [査読有り][招待有り]
北條勝貴    思想 (1183) 81-105 2022年11月 [査読有り][招待有り]
北條勝貴    歴史評論 (870) 5-18 2022年10月 [査読有り][招待有り]
北條勝貴    アジア民族文化研究 (21) 157-171 2022年3月 [査読有り][招待有り]
MISC 北條勝貴    コメット通信(水声社) (25) 13-14 2022年8月 [査読有り][招待有り]
北條 勝貴    世界 (959) 258-261 2022年7月 [査読有り][招待有り]
北條 勝貴    世界 (956) 286-289 2022年5月 [査読有り][招待有り]
北條勝貴    史学雑誌 131(5) 6-11 2022年5月 [査読有り][招待有り]
北條勝貴    朝日新聞 (48785) 2-2 2022年4月 [査読有り][招待有り]
書籍等出版物 北條勝貴(担当:共著, 範囲:山と森の文化史─山林にて、虎と遭う─) 文学通信 2021年3月 (ISBN:9784909658470) 中国を中心とする東アジア地域において、トラとの接触がいかなる生活文化を醸成してゆくか、古代から近代に及ぶ長いスパンのなかで通史的に叙述したもの。 |
北條 勝貴(担当:共編者(共編著 者), 範囲:p.8-23, 26-45) 森話社 2020年12月24日 前者では、本書の目的とその達成のための方法論を概説、パブリック・ヒストリーの課題達成のもとに、臨床歴史学という立場を打ち出した。後者では、現代社会において暗黙の前提とされる国民国家と、それが人間の進歩の到達点であるかのような通俗史観を批判し、その弊害と相対化の必要性を指摘した。 |
北條 勝貴(担当:共著, 範囲:p.159-168) 績文堂出版 2020年12月10日 COVID-19感染拡大下の世界および列島社会で、人びとの歴史実践がどのように行われているかを総括した。研究者の文章を含め、一般市民のそれがステレオタイプに誘導されるなかで、感染拡大の根本的原因を解決しようとする文明批判など、通俗的進歩史観を根本から見直そうとする傾向もみえることを指摘した。 |
北條 勝貴(担当:その他, 範囲:p.178-181, 204-205) 丸善出版 2020年4月 いわゆる読む事典であり、「仏教伝来」「神仏習合」の2項目を担当、概要と最新の研究動向、自身の見解、参考文献について整理した。前者は環境史的文脈を意識し、後者はアジアのなかで捉える近年の情況を踏まえた。 |
北條 勝貴(担当:共著, 範囲:p.69-134) 勉誠出版 2019年10月 歴史部分の編集と、理論編「〈ありのままの事実〉を支えるもの―近代日本における歴史実践の多様性—」を担当した。近代歴史学による歴史叙述のほかに、他の理論によって〈実証主義〉的に記述された歴史の具体相を示し、かつそれらが現実を変えようとする歴史実践の性格を帯びていたことから、ヒストリカル・パスト/プラクティカル・パストの峻別は意味がなく、前者は後者に包括されることを述べた。 |
講演・口頭発表等 北條勝貴    人文知の視点から見た神宮外苑再開発問題 2023年6月27日 [招待有り]
北條勝貴    国際シンポジウム「日本と東アジアの異文化交流文学史」IV シンポジウムC「渡海・漂流」 2022年11月6日 [招待有り]
北條勝貴    日本学術会議公開シンポジウム「変容する現代世界と歴史認識・歴史教育の課題」 2022年10月2日 [招待有り]
北條勝貴    方法論懇話会シンポジウム「宗教=歴史実践をひらく」 2022年9月7日 [招待有り]
北條勝貴    アジア民族文化学会 第42回大会シンポジウム「起源神話と現代社会」 2021年10月30日 [招待有り]
社会貢献活動 【その他】 文科省のスーパー・グローバル・ハイスクールに採用された富士見丘学園からの依頼を受け、同校の生徒と北條研究室所属学生・院生の主体的な学びの場として、環境史ワークショップを運営。両者の協議のもと、必要な講義、東京周辺におけるフィールドワーク、生徒の発表会などを行っている。 2014年7月1日 - 2020年3月31日 【その他】 野木亜紀子さんの脚本に仏教研究者として協力、各回のサブタイトルに使用される「苦」の名称について、質問に答え提案を行った。最終回(3月28日放送)のエンド・クレジットに名前が記載されている。 2019年9月 - 2019年12月 【その他】 「〈山の民〉の行方—ぼくらは何を失ったのか—」と題する講演を行った。 2019年11月10日 - 2019年11月10日 【その他】 「いのちを支える食が競争の場となる—アジアのなかの築地/豊洲問題—」のタイトルで講演を行った。 2019年9月16日 - 2019年9月16日 【その他】 同団体を結成、歴史学関連団体四者協とともに、東京都へ「東京都中央卸売市場築地市場の解体工事中止、 および保存活用に関する要望書」を提出した。 2018年11月 - 2019年3月
その他 本学学内展示ワーキング・グループ、史資料室と、学生団体「ソフィア・ヒストリー・クラブ」のコラボレーションとして、標記の展示を企画。データの取り方や史資料の読み方、キャプションの作り方、展示の仕方などについて、教授・監修を行った。
日本近代にカラフトから始まったキツネの養殖(毛皮用)について、近世の北方交易におけるルーツから戦後の衰退まで、史料に則して通史的に解説。かつて極めて隆盛した毛皮獣養殖が、帝国日本の敗戦・解体とともに忘却された意味について、自然環境と人間との関わりのなかで考えた。
中国雲南省麗江市少数民族ナシ族の卜占行為の実際について
標記の件について、麗江市東巴文化研究院の協力を得て、卜占関係東巴経典研究の第一人者王世英氏、東巴楊玉華氏に、納西族における骨卜の実践情況についてインタビューした。また、楊氏らによる貝殻を用いた卜占をビデオ記録、東巴経典『以烏鴉叫声占卜』、戦神本尊の実物、関連資料の提供を受けた。
中国雲南省納西族の祭祀〈祭署〉の調査・記録
雲南省麗江に生活する少数民族納西族が自然神〈署〉に対して行う供犠を、麗江東巴文化博物館の協力で調査・記録した。具体的には、現在ほぼ行われなくなってしまった同祭祀を復元的に執行してもらい、その様子を音声と映像で記録したほか、主催者のシャーマンへのインタビューなどを実施した。
2008
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