研究者氏名 SIMON SERVERIN
サルブラン シモン 所属 上智大学 部署 外国語学部フランス語学科 職名 准教授 学位 Licence(Universite Paris 7), 学士(文学・文化)(パリ第7大学), Maitrise (M1)(Universite Paris 7), 修士(文学・文化)(パリ第7大学), DEA(M2)(Universite Paris 7), DEA(M2)(文学・文化)(パリ第7大学), 博士(人間環境学)(神戸大学) J-Global ID 201901020397795221
プロフィール (研究テーマ) 日本憲法学、日本立憲主義、政治思想
受賞
2018年
SJDF, SJDF 奨励賞 発表部門,[あそぼことで、描写をする、描写をすることでよりうまく話す-日本人フランス語学習者の談話スキルを開発するための練習]
論文
Simon Serverin   
Droit et société N° 109(3) 785-808 2021年12月 [査読有り][招待有り]
Simon Serverin   
Jus Politicum http://juspoliticum.com/numero/ Le-droit-public-et-la-Premiere-Guerre-mondiale-67.html 2016年1月 [査読有り]
戦前と戦後の日本憲法学における「グローバル思想」を検討した。憲法学の「グローバリスム」を立憲主義のグローバル化ないし普遍化として理解すると、戦前でも日本特有の「グローバル思想」が存在したと考えられる。その思想は、美濃部達吉や佐々木惣一の論文の中に形成されたと思われる。つまり、海外でうまれた理念と法解釈を「輸入」することによって、日本では、より民主主義的・合理的な社会がつくり作り出されると考えられていた。戦後でも、その精神は宮沢俊義、そして芦部信喜、樋口陽一らによって受け継がれていった。
Simon Serverin   
Revue du Droit Public 【公法雑誌】 2014年9‐10月号、1313-1338頁。 2014年9月 [査読有り]
日本国憲法の「カリスマ的正当性」という理論を掘り下げた。特に、その概念の哲学的・社会的な意義を考え、マックス・ヴェーバーによる「カリスマ」の概念を明らかにした上で、Paul Ricœurによる「identité narrative」の視点から再検討した。私が展開した「日本国憲法のカリスマ的正当性」という概念は、日本で議論の対象になっている。特に、樋口陽一氏、長谷部恭男氏、南野森氏によって引用され、議論された。(『論究ジュリスト』2015年春、13号、有斐閣、4、6、7頁)。
Simon Serverin   
『慶應法学』、慶応義塾大学大学院法務研究科、2014年4月、29号、295-324頁。 (29) 295-323 2014年4月 [査読有り]
戦後日本の憲法学は、日本国憲法に、立憲主義の「代用的」な憲法(フランス共和憲法、アメリカの独立憲法)と同様な性質を与えようとした。その試みを「カリスマ的
資質」を呼ぶことにし、その資質を日本国
憲法に付与することに成功したかを論じた。
Simon Serverin   
Droit et Cultures 【法と文化】 Centre d’étude Droit et cultures, Université Paris Ouest, L’Harmattan. 58号(高橋哲哉、ポール・ジョーバン他)、177-196頁。 2009年2月 [査読有り]
日本国憲法の根本的正当性説である「8月革命」説を中心に、フランスの法専門家のために、日本憲法学における国家論の特徴を明らかにした。
書籍等出版物
冨士谷, あつ子, 新川, 達郎(担当:共著, 範囲:第3章 フランスにおけるパリテ法の継承ー「数字」は表象的革命をもたらしたのかー)
明石書店 2022年1月 (ISBN:9784750353241)
SERVERIN SIMON(担当:共著, 範囲:Perspectives historiques sur le concept de souveraineté dans la pensée constitutionnelle japonaise et la problématique de la révolution sans peuple)
Mare & Martin Collection : Droit Public 2018年10月
講演・口頭発表等
Simon Serverin   
フォーラム 市民と議員で考える―国際的にみた日本と京都の子育て環境― 「環境・文化首都京都への出発!」第2回京都府国際交流センター 2014年3月 [招待有り]
男女平等を推奨しようとする最近のフラン
スにおける政策を、メディア・政治・教育という3つの領域における男女平等を改善する政策として評価し、現代日本社会が抱
える課題について検討した。
Simon Serverin   
フランス公法研究会、第11回、慶應義塾大学 2013年9月 [招待有り]
Simon Serverin   
「欧米諸国における日本憲法研究の状況をめぐる憲法学的検証」 2013年度科研費・基盤研究C(研究代表者:新井誠)、広島大学東京オフィス 2013年3月 [招待有り]
フランス憲法の連続改正は「憲法のシンボリックな意味」を損なうということについて、日本の事情との比較を通して検討した。
Simon Serverin   
国際日本学会 (IAJS) 第8回研究発表大会、立命館大学 2012年3月
宮沢俊義と尾田朝雄との間で繰り広げられた「国体論争」を紹介し、この論争が日本の国体論に与えた影響を検討した。
Simon Serverin   
国際日本学会 (IAJS) 第7回研究発表大会、京都女子大学 2011年9月
博士論文で論じた、ヴェーバー理解社会学に基づいた「正当性の社会学を紹介した上で、日本文化論の方法論について考察した。
その他
講演会Lucien Jaume « Le citoyen en politique. Conceptions classiques et crise actuelle.” 「政治思想における「市民」伝統的な概念、現在の危機」神奈川大学横浜キャンパス