鈴木 良美   佐山 理絵   
国際保健医療 26(4) 263-272 2011年12月
目的 近年、看護職の倫理観・判断力の重要性が増し、日本においても看護専門職としての倫理観や倫理的実践が求められるようになってきた。国際看護においては、例えば日本の看護師が途上国で活動する場合、対象を理解する上で重要となる社会、経済状況や言葉や慣習などの文化といった対象の背景が看護職のそれとは異なることが多く、この特徴が国際看護の倫理的側面に影響を及ぼしていると考えられる。しかしこれまでに、国際的な看護に関連する倫理(以下、国際看護倫理)の文献レビューはみあたらない。そこで本統合的レビューで...