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Department of German Studies

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木村 護郎クリストフ

 
アバター
研究者氏名木村 護郎クリストフ
 
キムラ ゴロウクリストフ
所属上智大学
部署外国語学部ドイツ語学科
職名教授
学位学士(言語・地域文化)(東京外国語大学), 修士(学術)(一橋大学), 博士(学術)(一橋大学)
その他の所属, (兼任)大学院グローバルスタディーズ研究科国際関係論専攻
科研費研究者番号90348839
J-Global ID200901052615407524

プロフィール

これまで、主に次の二つの観点で研究・教育を進めてきました。
1.しばしば単に「ツール」(道具)とみなされるものの、実や社会を形成する基盤にある言語の社会的・政治的意味を探る。
2.日本では、日本とはかなり前提が異なるアメリカを安易にモデルとして参照する傾向がみられるのに対して、日本と国際的な立ち位置が類似し、多くの課題を共有しつつ、全く異なる対応を取ることが多いために、比較対象として最適と思われるドイツを参照しつつ日本の過去・現在・未来を考える。
とりわけ、社会を形成・運営する基盤としての言語とエネルギーについて研究・教育を行っています。 いずれも、理論的・一般的検討と、しばしば新しい言語観やエネルギー利用法の震源地・実験場となってきたドイツ(をはじめとするヨーロッパ)の現地調査の往還をとおして、考察を深めていくことをめざしています。 研究:ソルブ語、ケルノウ(コーンウォール)語をはじめとするヨーロッパの少数言語 の動向および言語権など、少数言語の維持・復興に関する研究からはじまり、 言語教育および媒介言語論、すなわち異なる言語を話す人や集団の関係 に関する研究にもとりくんでいます。とりわけ、ドイツ・ポーランドをはじめとする中欧を調査地域としてきました。 地域レベル、国家レベル、国際レベルで多言語状況とどのように向き合っていけばよいのかを考えています。 以上のような言語社会研究の他、ドイツの「エネルギー転換」の背景にある思想とその実践面との関連についても研究しています。
主な研究テーマ
・ソルブ語の言語使用および言語イデオロギーの動向・ケルノウ(コーンウォール)語の言語使用および言語イデオロギーの動向・言語権概念の発展と実効性・異言語学習における自己管理、言語意識の発達・媒介言語の類型と特徴(国際語としての英語、エスペラント、その他)・ドイツ・ポーランド間における民際交流と言語
・ドイツのエネルギー転換の思想と実践
教育:ドイツ語、ドイツ語圏社会研究(ドイツ・中東欧を中心とするヨーロッパの多文化・多言語状況、環境問題・環境政策)、社会言語学/言語社会学

研究キーワード

 
言語管理・言語政策 ,言語イデオロギー ,異言語間コミュニケーション ,リンガフランカとしての英語 ,エスペラント ,仲介(通訳・翻訳を含む) ,言語権 ,少数言語 ,言語再活性化 ,ソルブ語 ,エネルギー転換

研究分野

 
  • 人文・社会 / 国際関係論 / 
  • 人文・社会 / 地域研究 / 
  • 人文・社会 / 外国語教育 / 
  • 人文・社会 / 言語学 / 

論文

 
 
 
Goro Christoph Kimura   
Jahrbuch der Gesellschaft für Interlinguistik 2022   85-98   2022年11月   
 
木村護郎クリストフ   
ことばと社会   (24) 18-36   2022年10月   [招待有り]
 
木村護郎クリストフ   
上智ヨーロッパ研究   (13) 73-92   2022年3月   
 
木村護郎クリストフ   
社会言語学   (13) 1-18   2021年11月   [査読有り]

MISC

 
 
 
木村護郎クリストフ   
上智大学国際言語情報研究所年次報告 2022年度   31-33   2023年7月   
 
木村 護郎クリストフ   
星火方正   (36) 57-62   2023年5月   
 
木村護郎クリストフ   
ことばと社会   (24)    2022年10月   
 
Goro Christoph Kimura   Ken Sasahara   
Rozhlad   (10.2022) 13-17   2022年10月   
ソルブと日本の関係と日本におけるソルブ研究

書籍等出版物

 
 
KIMURA Goro Christoph(担当:分担執筆, 範囲:Flucht und Vertreibung nach dem Zweiten Weltkrieg– Deutsch-japanische Perspektiven)
München: Iudicium   2023年3月      
第二次世界大戦後の避難と追放―ドイツと日本の場合
 
Goro Christoph Kimura(担当:分担執筆, 範囲:Why and how ideology matters for Language Management Theory)
Peter Lang   2022年4月      [査読有り]
 
竹本修三, 木村護郎クリストフ(担当:共著)
2022年3月      
 
渡部良典, 秋山真一, 市之瀬敦, 木村護郎クリストフ, ギボ・ルシーラ, 西村君代, 原田早苗(担当:共著)
2022年3月      
【電子書籍改訂版】
 
木村護郎クリストフ(担当:分担執筆, 範囲:日本社会を開く妨げとしての英語偏重)
ひつじ書房   2022年2月      

講演・口頭発表等

 
 
木村護郎クリストフ   高橋絹子   
日本通訳翻訳学会第24回年次大会   2023年9月2日   
 
木村護郎クリストフ   
世界宗教者平和会議日本委員会研究会   2023年7月24日   世界宗教者平和会議日本委員会   [招待有り]
 
高橋絹子   木村護郎クリストフ   
上智言語学会第37回年次大会   2023年7月15日   
 
木村護郎クリストフ   
三谷惠子先生追悼シンポジウム「スラヴ人文学の今日と未来」   2023年6月18日   東京大学大学院人文社会系研究科スラヴ語スラヴ文学研究室、日本ロシア文学会、日本スラヴ学研究会共催   
 
KIMURA Goro Christoph   
2023年6月2日   TDDK et al.   [招待有り]

所属学協会

 
 
   
 
日本通訳翻訳学会
 
   
 
地球システム・倫理学会
 
   
 
日本スラヴ学研究会
 
   
 
Macica Serbska
 
   
 
Gesellschaft fuer Interlinguistik

共同研究・競争的資金等の研究課題

 
 
代表的な媒介言語の比較研究
木村護郎クリストフ 泉邦寿 市之瀬敦 リサ・フェアブラザー シモン・テュシェ 武田加奈子 
研究期間: 2012年4月 - 2021年3月
 
ヨーロッパの世俗的・宗教的アイデンティティの行方――政教関係の学際的比較研究
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
伊達 聖伸 増田 一夫 見原 礼子 井上 まどか 木村 護郎クリストフ 小川 公代 江川 純一 岡本 亮輔 諸岡 了介 内村 俊太 
研究期間: 2016年4月 - 2020年3月
 
 
研究期間: 2014年4月 - 2018年3月
 

その他

 
 
2019年11月 - 2019年11月
【編訳】ギラード・ツッカーマン「言語復興学への誘い―オーストラリアの経験から」『社会言語学』第19号、73-83ページ
 
 
 
 
 
2014年3月 - 2014年3月
【翻訳】イジー・ネクヴァピル「言語計画から言語管理へ――J.V.ネウストプニーの継承」(「海外主要都市における日本語人の言語行動」共同研究プロジェクト訳、木村護郎クリストフ監訳)『言語政策』第10号、129-148ページ