プロフィール
博士論文として、非キリスト教国の文化的、宗教的遺産がキリスト教的なメッセージとつながる可能性を研究した。最近は、ポストモダニズムと宗教現象について、儀式の共同体性、第二バチカン公会議以降のローマカトリック教会の典礼刷新について研究を重ねてきた。2002年度から上智大学の神学部でキリスト教の典礼学及び秘跡論を担当している。授業としては、典礼暦、教会建築、音楽、芸術、聖務日課の歴史と神学、入信の秘跡と聖餐の秘跡などを主に担当している。日本のカトリック司教協議会の典礼委員会の委員、イエズス会の国際典礼学会である、Jungman-Societyの運営委員、日本司教協議会のエキュメニズム委員会のカトリックと聖公会専門委員などを務めている。毎年、PhillippinesのEAPI(East Asian Pastoral Institute)と韓国の西江(So-gang)大学でも集中講義の形式で講義を行っている。最近の研究は、キリスト教礼拝の文化内受肉の問題とか、第二ヴァティカン公会議以後のローマカトリック教会の典礼刷新の問題などを取り上げている。今後、東方諸教会の典礼についての研究を深めている予定である。(研究テーマ)
文化における宗教体験と改心
第二バチカン公会議の典礼刷新による「入信の秘跡」と新しい洗礼志願者教育制度
ポストモダン社会におけるNew Age 宗教現象
굿(グッ)の宗教性とキリスト教文化受肉
ローマミサ典文(第三版)における神学的、司牧的考察(共同・受託研究希望テーマ)
イグナチオの霊操と上智大学の教育ミッション
研究キーワード
入信
,ニューエイジ
,シャーマニズム
,回心と教育
,ミサ
,洗礼志願制度
,ポストモダン
,文化受肉
,典礼
その他
2008年のの5月31日から6月1日にかけて、神学部一年生の合宿を行い、人間学の授業の内容を補う一方、学生生活を指導した。
『カトリック真生会館』において、『典礼の理論と実践』のための研究会を毎月2回開いている。約20名の、各教派(カトリック、聖公会、プロテスタント)の信徒指導者たちが主な対象になっており、その経験を学校の授業で生かしている。
2007年の8月から9月にかけて、スペイン、ローマ、イスラエル、ドイツ、ベルギーの教会を訪問し、キリスト教の建築や典礼についての研究を行った。
2005年の4月から、本学の学生を中心にして、The Reform of the Liturgy (Bugnini著)を一緒に読みながら、典礼に関する知識を深めた。
2007年2月23日から26日にかけて、本学の神学部及び人間学研究室の教員3名と共に西江大学に招かれ、両学校における「イエズス会教育の理解と実践」に関する比較発表を行った。