プロフィール
厚生労働省の社会保障研究所(現在の国立社会保障人口問題研究所)において調査部研究員、研究部主任研究員を歴任。ヨーロッパの社会政策特にドイツにおける介護保険や年金保険制度に関する調査や政策動向を分析。博士後期課程進学と同時に社会保障研究所調査部研究員となり、ドイツなどで調査研究活動に従事。
厚生労働省の行政官として1990年から4年間勤める。その間、審議会、予算、法律改正、各省協議、国会への対応の業務をおこない研究者として行政内部における経験を積むとともに諸外国の動向などの分析の蓄積を生かし審議会答申案の作成や社会福祉行政施策の立案等に従事。研究者として行政組織内で企画立案や調査をおこなうことによって社会福祉政策を単に外在的にとらえるのではなく、立法過程、政治過程、行政過程の面から政策臨床として捕らえることが可能となった。また、博士課程後期よりしばしばドイツに滞在し、行政官や福祉関係者との情報ネットワークを作っていった。いわゆる本だけによる研究ではなく現場の最新、かつ仔細な実態を見定めて研究を行う姿勢が形成された。参議院の厚生労働委員会調査室客員調査員として社会福祉法改正、介護保険法導入の際の立法府側の客員調査員として立法スタッフとなり上記とは異なる視点から業務を行ったことも後の研究を行ううえでよい経験となった。
現在は国立大学法人の政策研究大学院大学の人口減少プロジェクトを担当する客員教授として人口減少に関する社会政策的研究を行っている。放送大学では大学院文化科学研究科および学部の客員教授として福祉政策Ⅰおよび高齢期を支える社会福祉システムの授業を担当している。本学の文学部社会学科、および大学院社会学専攻博士課程後期を修了し、国の研究機関である社会保障研究所(現在の国立社会保障人口問題研究所)研究員としてヨーロッパとわが国の社会政策の調査を行い、その後厚生労働省の行政官となりました。4年後再び社会保障研究所の主任研究員として研究機関に戻りましたが、その後は立法府である参議院厚生労働委員会の客員調査員として立法府の側から法案や政策について調査を行いました。このように社会学を基本としてソーシャルポリシーの稠密な調査研究の経験を踏まえて、行政府、立法府の仕事をしてきたことに研究者としての特色があります。また、厚生労働省では社会援護局で総務課、地域福祉課、福祉基盤課人材確保対策室、老人保健局老人福祉計画をそれぞれ併任したことから現場や自治体行政への関心を深めました。したがって大学教員となった現在においても学内の教育や研究はもとより、現場や国および地方自治体とのかかわりが密であり、政策臨床や現場の臨床についても研究を行っています。このことが大学における学部大学院での授業や研究にも生かさ(研究テーマ)
社会政策の動向分析。介護臨床に関する研究。人材開発論。社会的市場論およびソーシャルキャピタル論。人口減少社会における社会政策のあり方に関する研究。福祉開発
その他
橡子会(演習卒業生および演習履修者の会)のホームページにおいて社会保障・社会福祉に関する調査資料や審議会資料、内部検討資料などをメンバー限りで閲覧することができるようにしている。また、教員が学外で行った研修(総務省自治大学校等)のレジュメや内容、マスメディアや専門誌等に掲載した論文を見ることも出来る。それによって『政策臨床』の研究のための一般に手に入らないデータを見ることが出来るとともに上智大学で
大学院および学部ゼミ生のうち上級者に対して教員が学外で行っている、厚生労働科学研究や各種検討会、調査研究事業の会議、検討会等に陪席させ審議の内容を傍聴させた後、別途それについて解説を加え、討議するというスタイルで国や都道府県、関係団体の政策立案やそのための各種研究調査会および調査内容について身近に知り、リアリティある研究や勉強が行えるよう機会をもうけることとしている。またそれらに調査研究のデータな
インターネット上で、演習についてメーリングリストを用いて、演習時間内で行えなかった質疑、質問に対する回答、その後の研究・調査で分かった点などをゼミ生と教員が双方向でやり取りする。また、個別関心領域ごとに作っているサブゼミの進捗状況の管理をおこなう。
放送大学の放送授業やNHKなどの特別番組、ニュース、米国のニュース番組(特集)などの映像ビデオを活用し、学生にそれらの映像を通じて社会福祉、社会保障の課題や論点、現場における実践などを紹介している。\n特に、放送大学における15回の授業(放送教材)収録の際に行った海外(スウェーデン、ドイツ、オランダ等)取材ビデオについて、医療、福祉、行政などの現場の映像や開設、従事者インタビュー、利用者インタビュー、行政
学部の演習を履修した卒業生が加わるメーリングリストによって社会福祉各分野で活躍する卒業生や社会福祉以外の領域に進んだ卒業生(海外の大学に留学しているものも含む)どうしの情報交換、現場におけるさまざまな課題や議論、現場経験を紹介しあう情報の場を設定している。これに学部ゼミ学生が加わることによって、実習上についての質問やいわゆる大学で議論され手いること以外に社会における実態や現場や臨床面での課題を学び