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「上智大学教員教育研究情報データベース」について

上智大学は創立以来、学生本位の教育と研究を実践してきました。
本学での教育を受けた卒業生が広く社会で活躍しているのは、その成果の表われと考えています。

このような成果を上げている本学教員の教育と研究についての情報を、キャンパス内だけではなく、
広く学外にも発信するために、「上智大学教員教育研究情報データベース」を構築することとなりました。
本データベースの公開を通じて、情報の発信・交換を行なうことにより、更なる教育・研究活動の高揚を図ります。
発信者、受信者の両者にとって有益なデータベースになることを願っています。

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研究推進センター
 

研究者業績

 

木村 洋

 
アバター
研究者氏名木村 洋
 
キムラ ヒロシ
URL
所属上智大学
部署文学部国文学科
職名准教授
学位学士(文学)(神戸大学), 修士(文学)(神戸大学), 博士(文学)(神戸大学)
J-Global ID200901088567809431

プロフィール

 専門は日本近代文学。1981年、兵庫県生まれ。2004年3月、神戸大学文学部卒業。2007年3月、神戸大学大学院文学研究科修了。2010年3月、神戸大学大学院人文学研究科修了。2009年4月~2010年3月、日本学術振興会特別研究員DC2。2010年4月~2011年3月、日本学術振興会特別研究員PD。2011年4月、熊本県立大学文学部講師。2014年4月、同准教授。2018年4月、上智大学文学部准教授(現在に至る)。 主な業績として『文学熱の時代 ― 慷慨から煩悶へ』(名古屋大学出版会、2015年)、『変革する文体 ― もう一つの明治文学史』(名古屋大学出版会、2022年)がある。

研究分野

 
  • 人文・社会 / 日本文学 / 

受賞

 
2016年12月
サントリー文化財団, 第38回サントリー学芸賞(社会・風俗部門),『文学熱の時代 ― 慷慨から煩悶へ』(名古屋大学出版会、2015年)
木村洋 
 

論文

 
 
木村 洋   
国語と国文学   85(10) 41-55   2008年10月   [査読有り]
 
木村 洋   
日本文学   57(6) 42-52   2008年6月   [査読有り]
『小説神髄』以後の馬琴批判の文脈を考察するために、初期の松原岩五郎の著作活動を取上げる。従来注目されていないが、『最暗黒之東京』の作者として知られている松原岩五郎は、自らの文学営為の方向性を当時の馬琴批判との関連から勘案しており、貧民窟ルポルタージュの制作へと至るその一連の活動は、馬琴の支持者たる同時代の学士・知識人たちの価値体系との抗争として顕在化していた。本論はこの様相に着目しつつ、『小説神髄』以後、馬琴批判が当初のものよりも先鋭化された形で運用されていく展開を明らかにした。
 
木村洋   
日本文学   57(2) 32-42   2008年2月   [査読有り]
国木田独歩が「人民の歴史」を提言した民友社史論の動向に強い関心をもっていたことは、その幾多の言動によって裏付けられる。しかし民友社同人たちが、「経世家風の尺度」という限定的な視野においてのみ「人民」の記憶に努めるとき、独歩は、彼らとは異なる記憶の推進こそを自己の役割として発見する。「源(げん)おぢ」「武蔵野(むさしの)」など、独歩の初期作品が制作されるのは、そのように民友社史論の立脚する「経世家風の尺度」の制約を見据えつつ、文学の自律性を確保していく過程においてなのである。

MISC

 
 
木村洋   
叡智な本   (3) 53-55   2023年11月   [招待有り]
 
木村洋   
理   (67) 4-5   2023年7月   [招待有り]
 
木村洋   
日本文学   72(1) 76-77   2023年1月   [招待有り]
 
木村洋   
日本文学   71(3) 56-57   2022年3月   [招待有り]
 
木村洋   
アナホリッシュ國文學   (9) 206-207   2020年11月   [招待有り]

書籍等出版物

 
 
木村洋(担当:単著)
名古屋大学出版会   2022年12月   (ISBN:9784815811082)
 
木村洋(担当:単著)
名古屋大学出版会   2015年10月   (ISBN:481580821X)   

講演・口頭発表等

 
 
木村洋   
樋口一葉研究会第36回例会   2023年7月8日   [招待有り]
 
木村洋   
第74回泉鏡花研究会   2021年12月18日   [招待有り]
 
木村洋   
新派旧派研究会   2020年6月20日   
 
木村洋   
上智大学国文学会2018年度夏季大会   2018年7月7日   [招待有り]
 
木村洋   
日本近代文学会2018年度春季大会   2018年5月27日   [招待有り]

所属学協会

 
 
   
 
日本文学協会
 
   
 
日本近代文学会

共同研究・競争的資金等の研究課題

 
 
生活という作品 ― 大正文学再考
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
木村洋 
研究期間: 2022年4月 - 2027年3月
 
明治文芸における新旧対立と連続性―近世文学および日本美術史との関連から
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
井上泰至、山本聡美、合山林太郎、出口智之、松澤俊二、木村洋、日置貴之、多田蔵人 
研究期間: 2019年4月 - 2022年3月
 
明治中期の在野史学と文学の関連
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 若手研究(B)
木村洋 
研究期間: 2017年4月 - 2021年3月
 
「写実」理念をめぐる明治中期文学・思想の展開
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 若手研究(B)
木村洋 
研究期間: 2012年4月 - 2016年3月
 
明治期青年知識人たちの文学変革
日本学術振興会: 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
木村洋 
研究期間: 2009年 - 2010年

上智大学研究シーズ集

上智大学の研究シーズを紹介しています。