村上八千世   酒井朗   
『お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター紀要』 4(4) 83-94 2007年
品川区の小学校の5年生を対象に「学校のトイレを気持ちよく使うために考える」というテーマで市民科のプログラム(以下,本プログラム)を考え実施した.本プログラムが市民科のプログラムとして適切であるか,またどのような教育的効果が得られるか,さらに本プログラムを実施することで現実に学校トイレが抱える維持管理上の問題を解消することができるかを検証した.プログラム実施の前後で行ったアンケート調査や,プログラムの中で子どもが記述したワークシートの分析から,本プログラムは子どもの自己効力感を高め,責任感,...