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「上智大学教員教育研究情報データベース」について

上智大学は創立以来、学生本位の教育と研究を実践してきました。
本学での教育を受けた卒業生が広く社会で活躍しているのは、その成果の表われと考えています。

このような成果を上げている本学教員の教育と研究についての情報を、キャンパス内だけではなく、
広く学外にも発信するために、「上智大学教員教育研究情報データベース」を構築することとなりました。
本データベースの公開を通じて、情報の発信・交換を行なうことにより、更なる教育・研究活動の高揚を図ります。
発信者、受信者の両者にとって有益なデータベースになることを願っています。

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研究者業績

研究者検索結果一覧 >> 長町 裕司
 

長町 裕司

 
アバター
研究者氏名長町 裕司
 
ナガマチ ユウジ
所属上智大学
部署文学部哲学科
職名教授
学位哲学修士(上智大学), 神学修士(上智大学), Doktor Philosophie(Hochschule fur Philosophie Munchen), 哲学博士(ミュンヘン哲学大学)
科研費研究者番号90296880
J-Global ID200901067259953630

プロフィール

上智大学文学部哲学科及び同大学院哲学研究科の専門教育を中心に、今日の日本における哲学教育とキリスト教精神に基づく宗教教育の可能性の開発に努めている。研究活動としては、学内での諸研究グループ(20世紀のドイツ哲学を中心とする研究会、キリスト教思想の研究、本務校文学部主催の共同研究の代表幹事、等)や学外での学会活動を含めた研究集会(実存思想協会、ハイデガーフォーラム、中世哲学会、フィヒテ協会、日本カトリック神学会 等)のほか、ドイツで開催される国際エックハルト協会やハイデガー協会の研究集会にも積極的に関わっている。
教育活動については、講義授業に関して提出するレポートについては、論旨の展開の仕方から構成上の諸注記と参考文献の引用の仕方について詳細なコメントを付して返却し、また面接で内容上の問題点を明らかにするようにしている。卒業論文や修士論文論文の指導は、担当する学生たちが提出する草稿を徹底的にコメントし、対話による理解の発展を重視している。(研究テーマ)
人間の尊厳の基礎研究
後期ハイデガーの哲学形成史
西洋と東洋の宗教哲学(とりわけ、キリスト教と仏教の宗教的共生の地平)
ドイツ神秘思想から近・現代のドイツ哲学における宗教哲学
超越と自己探究(哲学的思惟とキリスト教的霊性の接点)

研究キーワード

 
自己認識 ,現象学 ,解釈学 ,宗教哲学 ,ドイツ観念論 ,超越 ,存在論 ,宗教哲学 ,人間の尊厳 ,ドイツ神秘主義 ,トマス・アクィナス

研究分野

 
  • 人文・社会 / 思想史 / 
  • 人文・社会 / 宗教学 / 
  • 人文・社会 / 哲学、倫理学 / 

経歴

 
2002年5月
 - 
2002年7月
上智大学  中世思想研究所長代行 
 

学歴

 
1990年10月
 - 
1996年7月
ミュンヘン哲学大学 哲学研究科 哲学
 

論文

 
 
 
 
 
長町 裕司   
上智大学 哲学科紀要   (47) 1-60   2021年3月   
アドルノの遺稿として厖大なベートーヴェン研究からの〈音楽の哲学〉を、アドルノの中期から後期の哲学的土壌と芸術哲学的省察を敷衍して、改めてベートーヴェンの音楽の本質を開明し直そうとする論稿。全5章の前篇(第3章前半まで)。
 
長町裕司   
フィヒテ研究   (27) 62-72   2019年11月   [招待有り]
フィヒテ(Johann Gottlieb Fichte)の前期から後期への移行期における極めて重要なかなり大部の草稿のテクスト研究を通じて、彼の知識学の理念の徹底化と宗教哲学への思索、さらに〈生と哲学の関係〉についての根本洞察を浮き彫りにする。

書籍等出版物

 
 
長町 裕司(担当:単著, 範囲:268頁)
春秋社   2017年2月25日   (ISBN:9784393323687)   
ドイツ神秘思想の現代的意義へ向けて、その生成の基盤となる思考圏域を先駆者であるディートリッヒから定礎となったエックハルトの宗教哲学的・神‐存在論敵な思惟連関から照射する諸論稿。
 
 
長町 裕司(担当:共著, 範囲:p.88 - 113)
教友社   2014年12月3日   (ISBN:9784907991050)   
祈りと思索との関連を、イエズス会の宗教的霊性から広く徹底して論じると共に、宗教哲学的に究明することを課題とする。
 
長町 裕司(担当:共著, 範囲:84-114)
教友社   2014年2月20日   (ISBN:9784902211986)   
宗教性の開けの無基底的な淵源としての〈絶対無〉の場所からの人格的共生の世界に対して「歴史的世界の否定面」として成立する科学的知の場所との関係を西田幾多郎の中・後期思索を通じて教科書的な理解の道程を呈示しつつ開陳する。
 
長町 裕司(担当:共著, 範囲:(101 - 118))
教友社   2013年3月11日   (ISBN:9784902211856)   
前巻に続いて、〈宗教的共生〉の思想の今日における展開諸相が主題。担当項では、後期ハイデガーの思索圏からの発展路線を〈住まう〉ことの思索から開かれる共生の宗教性を焦点として追究する。

講演・口頭発表等

 
 
日本フィヒテ協会第34回大会 「テキスト研究 『回想・応答・問題』(1799年)   2018年11月18日   日本フィヒテ協会   [招待有り]
ドイツ古典哲学の中で独自の観念論の深化を〈知識学(Wissenschaftslehre〉〉の超越論哲学としての理念の徹底化と共に推進したJohann Gottlieb Fichte の1799年のテキストを精査して〈生と哲学〉の根本関係および宗教哲学の理念をも診断する。
 
長町 裕司   
東西宗教交流学会「東西の自然理解ー環境・生命・倫理」   2018年8月5日   東西宗教交流学会   [招待有り]
今日の地球環境生命圏の危機的問題状況に対する哲学的査定とこの危機を熟慮してゆく上での倫理の基礎を20世紀後半以降の西洋の宗教哲学的思索から開陳してゆく対話的試み。
 
長町 裕司   
日本カトリック神学会   2015年9月7日   日本カトリック神学会   
今日の歴史的生にとってのキリスト教信仰の霊性理解のために、イエズス会の創立者イグナチオ・デ・ロヨラと14世紀中世におけるドイツ神秘思想の定礎となったマイスター・エックハルト双方からの宗教霊性上の相克と共に通底するものを解明する論稿。
 
長町 裕司   
東西宗教交流学会 第34回大会〈西田幾多郎 没後70年を迎えて〉   2015年8月6日   東西宗教交流学会   [招待有り]
西田幾多郎(1870 - 1945)の宗教思想と宗教哲学的思考の発展におけるキリスト教との接点及び順接ならざる独自の関係を、初期の『善の研究』(1911年)から中期の『叡智的世界』(1928年)を経て、最後期の『場所的論理と宗教的世界観』(1945年)に至るまでの思索の道の軌跡を追思しつつ、根源的な問題設定へ向けて問い直す試論。
 

所属学協会

 
 
   
 
上智大学哲学会
 
   
 
中世哲学会
 
   
 
日本哲学会
 
   
 
日本フィヒテ協会
 
   
 
実存思想協会

共同研究・競争的資金等の研究課題

 
 
 
研究期間: 2011年 - 2012年
 
研究期間: 2006年 - 2008年
 
研究期間: 2003年 - 2004年
 

その他

 
 
将来に向けての宗教的思索を若手研究者(特に大学院博士後期・前期課程で研鑽を積む哲学/神学の若手研究者)の相互にはぐくむことを目的とし、毎年2回をメドに彼ら自身による講演会とシンポジウムをトピックとなるテーマの下に開催する。
 
 
上智大学の学生・大学院生を中心に30余名の若者と共に、今回はドイツとイタリアの教会史跡とキリスト教信仰の文化的伝統を訪ねて巡礼した。
 
 
20世紀にドイツとフランスで展開した実存思想の哲学的潮流を、各学期にテキストを決めて行う読書会としての教育研究活動。
 
 
20世紀以降の哲学的思惟の進展を方向づけ、現在もアクチュアルな問題次元を開設するドイツ・フランスの現象学の運動を、順次テキストを通じて体得してゆく教育研究活動。
 
 
西洋と東洋のすぐれた宗教的思索と思想を、テキスト研究と討議を通じて組織的に理解してゆく教育研究活動。
 

上智大学研究シーズ集

上智大学の研究シーズを紹介しています。