研究者業績
基本情報
- 所属
- 東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 特任教授上智大学 (名誉教授)
- 学位
- 学士(上智大学)Master of Philosophy(George Washington University)哲学修士(ジョージ・ワシントン大学)Ph.D(George Washington University)博士(ジョージ・ワシントン大学)
- 研究者番号
- 60407385
- J-GLOBAL ID
- 201201005593531010
- researchmap会員ID
- 7000001440
1994年-1998年 明治期アメリカ女性宣教師と女子高等教育の形成について(神戸女学院の女性宣教師と在米支援母体)研究。
1999年-2006年 宗教を基盤とする日米女性文化交流史について研究。
2007年―現在 戦間期の日米女性文化交流史。戦争と宣教師について研究中。
研究分野
1経歴
3-
2025年4月 - 現在
-
2025年4月 - 現在
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2012年4月 - 2025年3月
受賞
4論文
10-
Journal of Colonialism and Colonial History 22(3) 2021年12月 査読有り招待有り
-
The Journal of American-East Asian Relations 24(4) 373-401 2017年10月 査読有り招待有り
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日本研究 30(30) 167-191 2005年3月25日一八八〇年代から一九〇〇年代にかけて北中国ミッションと日本ミッションに赴任した医師の資格を持つ一人のアメリカ女性宣教師の本国宛の書簡を手がかりに、伝道地の主体性、宣教師の専門性、ジェンダーと伝道活動の相互作用を検討した。その結果、伝道活動を決定する要因として伝道地の事情が宣教師個人の専門性より優先することが明らかになった。本事例でホルブルックは中国で専門を生かして診療所開設の上、「医療バイブル・ウーマン」を養成できたのに対し、日本では女子高等教育の中の理科教育、家庭衛生教育の分野で自身の専門性を生かした。女性宣教師はジェンダーの分離を根拠に女性のための伝道を正当化していた上、海外伝道の目的として伝道と女性の地位の向上を矛盾したものとはとらえていなかったので、ホルブルックにとって二つの伝道活動は一貫していたといえる。
-
キリスト教史学 56 12-37 2002年7月15日
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アメリカ・カナダ研究 19(19) 85-122 2002年3月31日アメリカ女性宣教師の研究は1970年代以降のアメリカ女性史の発展を受け、80年代半ば以降盛んになってきた。ただし、宣教研究は本国に残された資料の性質上、本国の宣教理念が宣教師にいかに反映されているかを明らかにすることに偏りがちである。本稿は、「宣教活動の本質は異なる文化の関係そのもの」とする1997年の宣教歴史家ダナ・L・ロバートによる指摘を踏まえて、1880年代1890年代に、神戸英和女学校(後の神戸女学院)で高等教育を推進するべく努力した3人の独身女性宣教師の活動を対象とした。反キリスト教の風潮が高まってきた1894年になぜ、高等教育が成立したのか、様々な困難にもかかわらず、この女性宣教師たちを高等教育実施へ向けて駆り立てた原動力は何なのか、考察したい。宣教活動を規定した様々な利害関係を調整しつつ、日本側の女子教育要望に鋭敏に反応したこと、そして自らの恩恵とみなした高等教育を日本女性の地位向上に役立たせたいという、プロフェッショナルとしての目的意識があったことを指摘したい。プロフェッショナリゼーションについて、アメリカ女性史では、世俗的職業について研究がなされたが、海外宣教地で活動した宣教師についてはこれまで論じられて来なかった。結果的に、日本での宣教経験は本国では得られないほど、女性に女性だけで事業展開を行う自治と自立の機会となった。
MISC
4-
Kobe College Corporation-Japan Education Exchange Summer Newsletter 14 3-4 2020年6月 招待有り
書籍等出版物
14-
Brill 2025年1月23日 (ISBN: 9789004707580)
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上智大学アメリカ・カナダ研究所 2018年3月1日
講演・口頭発表等
27-
Christian Internationalism in War and Post-War Times, c. 1890-1930 2024年9月21日 招待有り
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Asian Studies Conference Japan 2024年7月7日
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Berkshire Conference on the History of Women, Genders, and Sexualities 2023年7月1日
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Lecture "Together through History" for Japan-American Women's Club 2022年11月18日 招待有り
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Conference Berlin 2020 "Nationalism and Internationalism in the Young Ecumenical Movement, 1895-1920s" 2020年10月10日 Humboldt-Universitat zu Berlin, Boston University 招待有り
所属学協会
9共同研究・競争的資金等の研究課題
3-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2018年4月 - 2023年3月
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上智大学研究推進センター 上智大学学術研究特別推進費(自由課題) 2016年4月 - 2019年3月
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日本学術振興会 科学研究費補助金 2005年4月 - 2008年3月