斎藤 博之, 高井 健一, 山内 五郎
電子情報通信学会総合大会講演論文集 1997(2) 27-27 1997年3月6日
無線通信に用いられる反射板は冬期の山岳地域で使用される場合に雪や氷の付着にもとづく電界強度の低下を防ぐ必要がある。これらの着雪・着氷による被害を防止するため仁は, 人力による除氷・熱による雪水融解などの方法が従来用いられてきた。しかし, 多くの場合無人である反射板人について人力による除氷を行うことは現実的でないし, 熱による融解を利用する場合にはエネルギー消費量が大きく実現が困難である。筆者らはフッ化物を利用してはっ水性塗料を試作し, これを通信設備に塗装することによって通信の途絶を防ぐ研究を行っている。今回は, この塗料を塗布したアルミニウム板と通常の塗料を塗布したアルミニウム板を模擬的な反射板として, これらについて実験室内での着氷試験を行い, この際の電波反射の減衰特性を調査した。