研究者業績

高井 健一

タカイ ケンイチ  (Takai Kenichi)

基本情報

所属
上智大学 理工学部機能創造理工学科 教授
(兼任)理工学研究科委員長
学位
博士(工学)(早稲田大学)

連絡先
takai-ksophia.ac.jp
研究者番号
50317509
J-GLOBAL ID
200901007842400948
researchmap会員ID
1000293758

【職歴】
・1990~1999:日本電信電話株式会社にて、通信用材料の研究に従事
(1)コンクリートポール用PC鋼材の遅れ破壊に関する研究、(2)通信アンテナ用超撥水・難着雪材料の開発、(3)光触媒材料の研究開発
・1999~:上智大学理工学部機械工学科(現在、機能創造理工学科)にて、機械・構造材料および機能性材料の研究開発に従事
(1)高強度鋼の水素による遅れ破壊に関する研究、(2)燃料電池システム用材料の水素環境脆化に関する研究、(3)各種金属材料中の水素の存在状態解析と水素の可視化技術の開発、(4)石英系光ファイバの環境脆化機構の解明、など
・2014~2017年:理工学部機能創造理工学科 学科長
・2018~2021年:理工学専攻機械工学領域 領域主任
・2022年~   :理工学研究科委員長
 
【教育歴】(主な担当講義):
マテリアルサイエンス、エネルギーと材料、材料工学特論、機能創造理工学実験演習2,
Energy & Material、機械工学輪講、理工学概説、持続可能な社会に向けたものづくり:自動車技術
 
【研究歴】
■主な研究テーマ
高強度鋼の遅れ破壊に関する研究
金属中の水素の存在状態に関する研究
燃料電池システム用高強度ステンレス鋼の水素存在状態と環境脆化
チタン・チタン合金中の水素存在状態解析
石英系光ファイバの環境脆化機構の解明
セラミックスの環境脆化機構解明
■主な学会活動 
2005~2007年 日本鉄鋼協会「材料中の水素状態分析法標準化の基盤構築フォーラム」座長
2007~2009年 日本鉄鋼協会「水素脆化研究の基盤構築フォーラム」座長
2007~2012年 腐食防食協会「FIP試験分科会」主査
2009~2013年 日本鉄鋼協会「水素脆化研究の基盤構築研究会」主査
2015~2018年 日本鉄鋼協会「水素脆化の基本要因と特性評価研究会」主査
2019~2021年 日本鉄鋼協会 鉄鋼研究プロジェクト「高強度鋼の水素脆化における潜伏期から破壊までの機構解明」代表
2022年~   日本鉄鋼協会 「水素脆化評価法に必須の要素技術の抽出」研究会Ⅱ 主査

論文

 157

MISC

 62
  • 高井 健一, 綿貫 隆, 野末 章
    材料とプロセス : 日本鉄鋼協会講演論文集 = Current advances in materials and processes : report of the ISIJ meeting 14(3) 644-644 2001年3月1日  
  • 千葉 康則, 野口 和彦, 高井 健一, 野末 章
    材料とプロセス : 日本鉄鋼協会講演論文集 = Current advances in materials and processes : report of the ISIJ meeting 13(6) P10 2000年9月1日  査読有り責任著者
  • 高井 健一
    材料と環境 : zairyo-to-kankyo 49(5) 271-276 2000年5月15日  
  • 高井 健一, 野末 章
    材料とプロセス : 日本鉄鋼協会講演論文集 = Current advances in materials and processes : report of the ISIJ meeting 12(6) 1230-1230 1999年9月1日  
  • 中村 真理子, 南雲 道彦, 高井 健一
    材料とプロセス : 日本鉄鋼協会講演論文集 = Current advances in materials and processes : report of the ISIJ meeting 12(3) 549-549 1999年3月1日  責任著者
  • 関口 さちこ, 南雲 道彦, 林 博昭, 高井 健一
    材料とプロセス : 日本鉄鋼協会講演論文集 = Current advances in materials and processes : report of the ISIJ meeting 12(3) 548-548 1999年3月1日  査読有り最終著者
  • 高井 健一, 斎藤 博之, 山内 五郎, 上田 利信, 井上 茂美
    電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 1997(1) 104-104 1997年8月13日  
    無線アンテナへの着雪故障防止を目的に、従来のフッ素樹脂に比べ、みかけの表面自由エネルギーの小さい塗料の開発を進めている。本報告では、衛星用アンテナにこのはっ水塗料を塗布し、降雪地帯で適用した結果について述べる。
  • 斎藤 博之, 高井 健一, 山内 五郎
    電子情報通信学会総合大会講演論文集 1997(2) 27-27 1997年3月6日  
    無線通信に用いられる反射板は冬期の山岳地域で使用される場合に雪や氷の付着にもとづく電界強度の低下を防ぐ必要がある。これらの着雪・着氷による被害を防止するため仁は, 人力による除氷・熱による雪水融解などの方法が従来用いられてきた。しかし, 多くの場合無人である反射板人について人力による除氷を行うことは現実的でないし, 熱による融解を利用する場合にはエネルギー消費量が大きく実現が困難である。筆者らはフッ化物を利用してはっ水性塗料を試作し, これを通信設備に塗装することによって通信の途絶を防ぐ研究を行っている。今回は, この塗料を塗布したアルミニウム板と通常の塗料を塗布したアルミニウム板を模擬的な反射板として, これらについて実験室内での着氷試験を行い, この際の電波反射の減衰特性を調査した。
  • 高井 健一, 関 純一, 山内 五郎, 中村 真理子, 南雲 道彦
    材料とプロセス : 日本鉄鋼協会講演論文集 = Current advances in materials and processes : report of the ISIJ meeting 9(6) 1490-1490 1996年9月28日  
  • 高井 健一, 崎田 栄一, 山内 五郎
    材料試験技術 41(3) 167-172 1996年7月  
  • 高井 健一, 斎藤 博之, 高沢 寿佳, 半田 隆夫
    電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 1995(2) 34-34 1995年9月5日  
    フッ化物微粒子をバインダ樹脂中に混合した塗料を試作し、初期特性について評価を行った結果について報告する。この塗料は、水に対する接触角が145度以上という塗料としては高いはっ水性を有しており、封止材や難着氷材料として、将来は通信機器や通信設備に応用可能な塗料になるものと期待している。
  • 斎藤 博之, 高井 健一, 高沢 寿佳
    電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集 1995(2) 35-35 1995年9月5日  
    降雪地帯の無線アンテナや通信ケーブルに雪氷が厚く付着して回線断になるのを防止する方法のひとつとして、表面自由エネルギーが小さいフッ化物を用いた塗料を試作した。この塗料について、着雪着氷性を評価した結果について報告する。

書籍等出版物

 9

講演・口頭発表等

 130

共同研究・競争的資金等の研究課題

 16

その他

 5
  • 2003年4月
    卒研生および院生に研究成果を日本鉄鋼協会、日本金属学会、日本機械学会などの講演大会で積極的に発表させ、他大学や企業の研究者と議論を交わすことで、知的向上、プレゼン能力向上を促進している。修士課程修了までに2~3回の外部発表を行っている。
  • 2003年4月
    毎回の授業終了後にホームページへ英語で記述した演習問題を掲載し、次回授業までに提出させる。これを半年間繰り返すことにより、科学技術英語および専門用語に慣れ、また、学生の理解度もアップし、さらに、学生の理解しがたい点を次の授業で解説することで、大幅に理解度がアップする。
  • 2003年4月
    各授業で使用する図面をインターネットからダウンロードできるようにし、予習および授業中の理解度促進を図っている。また、講義はすべて電子ファイル(主に、ppt)で作成し、最先端の材料技術の応用例などを写真、動画でタイムリーに紹介することで、学生たちに身近に感じてもらいモチベーションのアップを図っている。
  • 2003年4月
    学会発表の概要、投稿論文、国際会議のプロシーディングスなど研究成果を発表する際、日本語および英語ともに添削し、学生へ返却し、これを繰り返すことで科学技術論文の書き方を習得させている。
  • 2003年4月
    理工学部で授業アンケートをはじめる前から独自に授業評価を行い、授業改善に努めてきた。その結果、例えば「授業が理解しやすかったか:4.6点/5点」、「スライドなどはわかりやすかったか:4.7点/5点」など、学生からある程度高い満足度を得られた。