研究者検索結果一覧 由井 恭子 由井 恭子ユイ キョウコ (Kyoko Yui) ダウンロードする帳票の形式を下記より選択して下さい 「教育研究等環境」形式 「文科省帳票様式第4号 ①履歴書」形式 「文科省帳票様式第4号 ②教育研究業績書」形式 基本情報 所属上智大学 基盤教育センター 思考と表現領域 助教学位文学博士(大正大学)研究者番号90734509J-GLOBAL ID201801007204214592researchmap会員IDB000288909 研究キーワード 6 中世文学 仏教文学 中世歌謡 文章表現教育 平家物語 體源鈔 研究分野 2 人文・社会 / 日本文学 / 仏教文学 中世芸能 中世歌謡 その他 / その他 / 文章表現 国語表現 経歴 5 2022年4月 - 2024年3月 サイバー大学准教授 2014年4月 - 2022年3月 大正大学 任期制専任講師 2013年4月 - 2014年3月 高千穂大学 非常勤講師 2009年4月 - 2014年3月 大正大学 非常勤講師 2001年11月 - 2009年3月 大正大学 文学部 副手 学歴 2 1997年4月 - 2000年3月 大正大学 文学研究科博士後期課程 国文学専攻 1995年4月 - 1997年3月 大正大学 文学研究科博士前期課程 国文学専攻 委員歴 5 2015年 - 現在 日本歌謡学会 理事 2017年4月 - 2019年3月 仏教文学会 事務局運営委員 2009年 - 2014年 日本歌謡学会 評議委員 2007年4月 - 2009年3月 仏教文学会 運営委員(支部) 2007年 - 2009年 日本歌謡学会 会計監査 論文 51 『體源鈔』地名・寺社名索引 由井恭子, 北林茉莉代, 平間尚子, 上條駿, 大駒晴江 『鴨台国文学』 (3) 1-14 2023年9月 筆頭著者 臨終時に奏でる音楽と管絃講-『古今著聞集』を中心に- 由井恭子 『鴨台国文学』 (2) 3-9 2022年9月 『體源鈔』書名索引 由井恭子, 北林茉莉代, 平間尚子, 上條駿, 大駒晴江 大正大学研究紀要 (107) 287-302 2022年3月 多様な学習履歴をもった学生とライティング教育 由井恭子 『大学・高等学校における文章表現教育の調査分析をもとにしたカリキュラム研究』 27-29 2022年3月 十種供養と音楽―琵琶西流 藤原孝道、孝時との関わりを中心に― 由井恭子 鴨台国文学 (創刊号) 13-20 2021年9月 もっとみる 書籍等出版物 6 『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法』第2版 近藤裕子, 由井恭子, 春日美穂 ひつじ書房 2024年3月 『あらためて、ライティングの高大接続 多様化する新入生、応じる大学教師』 由井 恭子 (担当:共著, 範囲:1.2 多様な学習履歴をもった学生たちを大学はどのように受け止めるのか―大学における文章表現教育実践) 2021年1月 『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法』 近藤裕子, 由井恭子, 春日美穂 (担当:共著) ひつじ書房 2019年4月 『日本の歌謡を旅する』 (担当:共著) 2013年 日本歌謡学会50周年記念事業。古代から近世にかけての百首ほどの歌謡を紹介する書籍である。担当した歌謡は『梁塵秘抄』三九四番歌。 『除睡鈔』-翻刻と研究ー 鈴木治子, 室賀和子, 林克則, 長澤昌幸 (担当:共著) 2008年3月 もっとみる 講演・口頭発表等 22 オンデマンド型授業におけるアクティブラーニングとその成果ー文章表現科目の実践をとおしてー 由井恭子, 松尾寛子 第30回大学教育研究フォーラム 2024年3月13日 2年間にわたる初年次文章表現教育の授業実践とその成果 由井恭子, 春日美穂, 吉田俊弘, 近藤裕子 第28回大学教育研究フォーラム ポスター発表 2022年3月16日 大学における初年次教育の現状と分析 春日美穂, 由井恭子 大学教育学会2021年度課題研究集会 2021年11月27日 多様な学習履歴をもった学生とライティング教育 由井恭子 科研シンポジウム「ライティングの高大接続について考える―新時代の教育に向けて」 2021年11月13日 初年次文章表現教育における意見文作成指導に関する一考察 ―テーマ設定と論展開の関わりについて― 近藤裕子, 春日美穂, 由井恭子, 吉田俊弘 初年次教育学会 2021年9月 大学生の文章表現教育に関する学習履歴―首都圏2大学における学習履歴調査をとおして― 春日美穂, 吉田俊弘, 近藤裕子, 由井恭子 初年次教育学会 2020年9月4日 SDGsを視座とした初年次文章表現教育 由井恭子, 春日美穂, 吉田俊弘, 近藤裕子 大学教育研究フォーラム 2020年3月18日 高校教育からの接続を大学はどのように受け止めるのか―大学における文章表現教育の実践 由井 恭子 大正大学 第3回高大連携フォーラム 高大接続の文章表現教育をどのようにつくるのか 2019年3月 文章表現教育の学習履歴が大学生の与える影響 ─大正大学における学習履歴調査、学生へのインタビューをとおして ─ 由井恭子, 春日美穂, 吉田俊弘, 春日美穂 第25回 大学研究フォーラム 2019年3月 学生の学習履歴に基づく初年次文章表現教育 ─ 学生へのアンケート調査結果の分析から ─ 春日美穂, 由井恭子, 吉田俊弘, 近藤裕子 初年次教育学会 2018年9月 文章表現教育におけるTAの養成と活用ー大正大学共通科目「学びの基礎技法B」の実践をとおしてー 吉田俊弘, 由井恭子, 近藤裕子, 春日美穂, 君島菜菜, 髙野空太 第24回 大学研究フォーラム 2018年3月20日 京都大学 文章表現教育に携わるTAの役割と意識変化ー大正大学共通科目「学びの基礎技法B」の実践をとおしてー 春日美穂, 近藤裕子, 由井恭子, 吉田俊弘 大学におけるティーチング・アシスタント(TA)制度改革の挑戦:大学・大学院教育の充実に向けて 2018年2月27日 広島大学 『平家物語』における平経正説話-『古事談』との関係を中心に- 仏教文学会 2016年9月 『平家物語』経正と青山の琵琶考 中世歌謡研究会 2015年8月 長門本『平家物語』巻一・清盛息女事について 中世歌謡研究会大会 2011年8月 長門本『平家物語』巻一・清盛息女事に琵琶の名手三女が登場する場面を考察した。7の仏教文学会での発表をふまえ、さらに『骵源鈔』などの楽書に残されている兜率天や弥勒菩薩にまつわる音楽を調査した。万秋楽は弥勒菩薩が作った木とする伝承や、それが菩提樹とも言われていたことなどを報告した。又長門本の他の場面にも弥勒信仰が描かれている。(巻八・小枝蝉折御笛事)ここでは弥勒菩薩に万秋楽を奉納している。弥勒菩薩や兜率天と万秋楽の深い関わりを考察した。 秘曲流泉と兜率天 ―長門本『平家物語』巻一・清盛息女事を通して― 仏教文学会大会 2011年5月 長門本『平家物語』巻一・清盛息女事では清盛三女は琵琶の名手とされる。そこに記される「琵琶の秘曲流泉が兜率天の秘曲」とする伝承について考察した。琵琶の秘曲流泉については楽書に様々な伝承があるが、管見の限り「兜率天の秘曲」であり「菩提楽」の異名を持つとするのは長門本と盛衰記のみである。又、平安時代末から鎌倉時代にかけて高まりを見せた弥勒信仰であるが、その影響で文学作品にも兜率天の描写が描かれるようになる。兜率天で奏でられる音楽として万秋楽が多くあげられるが、万秋楽は多くの異名を持つ曲名である。その中の一つに「菩提樹下楽」とあり「兜率天の秘曲」「菩提楽」との関係が注目されることを指摘した。 盤察と茶―大正大学図書館藏本『除睡鈔』を中心に― 大正大学綜合佛教研究所 公開講座 2007年10月 『除睡鈔』と盤察の簡単な説明の後、『除睡鈔』の茶道話群の紹介をし、盤察の茶道観と時代背景の関係を考察した。盤察は侘茶を理想とし、古器に莫大な資金を費し、華美になりがちな当時の茶道界を批判していた旨を報告した。 「平家物語」における癒しと救い 大正大学綜合佛教研究所 公開講座 2004年10月 平家物語』において、救済される人物と救済されない人物について考察した。『平家物語』ではどんな罪を犯した者でも仏教に帰依し、真剣に祈る者は救済される(康頼・成経・重衡など)。 それとは逆に仏教を軽んずる者は救済されない(清盛・俊寛など)。このように『平家物語』は他の軍記物語と比較して非常に仏教的要素の濃い物語であることを報告した。 『平家物語』清盛の娘達について 大正大学綜合佛教研究所 所内研究発表会 2001年5月 長門本『平家物語』独自説話の清盛娘達について考察した。絵を上手に描く者、琵琶を上手に弾き秘曲流泉啄木まで伝授された者、琴に優れ奇瑞をあらわす者、連歌、歌に優れた者などというように他諸本と比較してかなりの増補が見られる。これらを検証していくと、清盛の娘達のそれぞれの子孫達が琴の名手であったり、琵琶の名手であったりするのである。長門本編纂者は編纂時の子孫達の得意な分野を考慮して、清盛の娘達に独自の個性を持たせたのではないかと考察した。 「平家物語」について 大正大学綜合佛教研究所 所内研究発表会 2000年5月 『平家物語』には鹿ヶ谷の陰謀により流罪になった平康頼と藤原成経が、鬼界島で熊野三山に見立てた山を探し熊野詣をする場面がある。熊野詣の途中で康頼が舞を舞ったり今様を歌ったりする場面の諸本の比較と特徴を考察した。又、この場面には千手観音信仰が色濃く描かれ、後白河院今様の弟子としての康頼が強く意識されていると指摘した。 『平家物語』千手前について 軍記と語り物研究会例会 1999年3月 『平家物語』千手前での演奏曲目、五常楽・往生急・廻忽について考察した。これらの曲は祇女が舞った曲目とも同じである。又、『順次往生講式』や『往生講式』、如法経においても演奏され、講や法会の場で歌舞されるものであることが分かった。これらの社会的背景を物語の中に取り込み『平家物語』では仏敵となった重衡の往生を願い「管絃講」を催していると指摘した。 『平家物語』千手前における芸能について 中世歌謡研究会大会 1998年8月 『平家物語』に描かれた、千手前と重衡の芸能が『順次往生講式』に載る音楽と同じであると指摘した。『順次往生講式』は四十八願と十六観を中心に極楽往生を願う内容であり、講式の内容と物語の場面が一致する。『平家物語』と『順次往生講式』には密接な関係があると報告した。 1 担当経験のある科目(授業) 22 2024年4月 - 現在 『平家物語』と仏教 (上智大学) 2024年4月 - 現在 思考と表現 (上智大学) 2022年9月 - 2024年3月 卒業研究ゼミナール (サイバー大学) 2021年4月 - 2022年3月 基礎国語A(基礎日本語語彙) (大正大学) 2021年4月 - 2022年3月 問いの探究4(エッセイ) (大正大学) もっとみる 所属学協会 5 日本歌謡学会 仏教文学会 中世文学会 中世歌謡研究会 軍記と語り物研究会 共同研究・競争的資金等の研究課題 5 中世楽書の基礎的研究-『軆源鈔』を視座として- 日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤C) 2019年4月 - 2025年3月 [研究代表者]由井 恭子 大学・高等学校における文章表現教育の調査分析をもとにしたカリキュラム研究 日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤C) 2019年4月 - 2022年3月 [研究代表者]吉田俊弘 [研究分担者]由井恭子 大学の文章表現教育と高大接続型カリキュラムの開発-学生の学習履歴の分析をふまえて- 大正大学 学術研究助成 2018年4月 - 2019年3月 [研究代表者]吉田俊弘 [研究分担者]由井恭子 中世楽書の仏教伝承および伝本研究 大正大学 学術研究助成 2017年4月 - 2018年3月 [研究代表者]由井恭子 中世楽書にあらわれる仏教思想の基礎的研究 大正大学 学術研究助成 2016年4月 - 2017年3月 [研究代表者]由井恭子
由井 恭子ユイ キョウコ (Kyoko Yui) ダウンロードする帳票の形式を下記より選択して下さい 「教育研究等環境」形式 「文科省帳票様式第4号 ①履歴書」形式 「文科省帳票様式第4号 ②教育研究業績書」形式 基本情報 所属上智大学 基盤教育センター 思考と表現領域 助教学位文学博士(大正大学)研究者番号90734509J-GLOBAL ID201801007204214592researchmap会員IDB000288909 研究キーワード 6 中世文学 仏教文学 中世歌謡 文章表現教育 平家物語 體源鈔 研究分野 2 人文・社会 / 日本文学 / 仏教文学 中世芸能 中世歌謡 その他 / その他 / 文章表現 国語表現 経歴 5 2022年4月 - 2024年3月 サイバー大学准教授 2014年4月 - 2022年3月 大正大学 任期制専任講師 2013年4月 - 2014年3月 高千穂大学 非常勤講師 2009年4月 - 2014年3月 大正大学 非常勤講師 2001年11月 - 2009年3月 大正大学 文学部 副手 学歴 2 1997年4月 - 2000年3月 大正大学 文学研究科博士後期課程 国文学専攻 1995年4月 - 1997年3月 大正大学 文学研究科博士前期課程 国文学専攻 委員歴 5 2015年 - 現在 日本歌謡学会 理事 2017年4月 - 2019年3月 仏教文学会 事務局運営委員 2009年 - 2014年 日本歌謡学会 評議委員 2007年4月 - 2009年3月 仏教文学会 運営委員(支部) 2007年 - 2009年 日本歌謡学会 会計監査 論文 51 『體源鈔』地名・寺社名索引 由井恭子, 北林茉莉代, 平間尚子, 上條駿, 大駒晴江 『鴨台国文学』 (3) 1-14 2023年9月 筆頭著者 臨終時に奏でる音楽と管絃講-『古今著聞集』を中心に- 由井恭子 『鴨台国文学』 (2) 3-9 2022年9月 『體源鈔』書名索引 由井恭子, 北林茉莉代, 平間尚子, 上條駿, 大駒晴江 大正大学研究紀要 (107) 287-302 2022年3月 多様な学習履歴をもった学生とライティング教育 由井恭子 『大学・高等学校における文章表現教育の調査分析をもとにしたカリキュラム研究』 27-29 2022年3月 十種供養と音楽―琵琶西流 藤原孝道、孝時との関わりを中心に― 由井恭子 鴨台国文学 (創刊号) 13-20 2021年9月 もっとみる 書籍等出版物 6 『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法』第2版 近藤裕子, 由井恭子, 春日美穂 ひつじ書房 2024年3月 『あらためて、ライティングの高大接続 多様化する新入生、応じる大学教師』 由井 恭子 (担当:共著, 範囲:1.2 多様な学習履歴をもった学生たちを大学はどのように受け止めるのか―大学における文章表現教育実践) 2021年1月 『失敗から学ぶ大学生のレポート作成法』 近藤裕子, 由井恭子, 春日美穂 (担当:共著) ひつじ書房 2019年4月 『日本の歌謡を旅する』 (担当:共著) 2013年 日本歌謡学会50周年記念事業。古代から近世にかけての百首ほどの歌謡を紹介する書籍である。担当した歌謡は『梁塵秘抄』三九四番歌。 『除睡鈔』-翻刻と研究ー 鈴木治子, 室賀和子, 林克則, 長澤昌幸 (担当:共著) 2008年3月 もっとみる 講演・口頭発表等 22 オンデマンド型授業におけるアクティブラーニングとその成果ー文章表現科目の実践をとおしてー 由井恭子, 松尾寛子 第30回大学教育研究フォーラム 2024年3月13日 2年間にわたる初年次文章表現教育の授業実践とその成果 由井恭子, 春日美穂, 吉田俊弘, 近藤裕子 第28回大学教育研究フォーラム ポスター発表 2022年3月16日 大学における初年次教育の現状と分析 春日美穂, 由井恭子 大学教育学会2021年度課題研究集会 2021年11月27日 多様な学習履歴をもった学生とライティング教育 由井恭子 科研シンポジウム「ライティングの高大接続について考える―新時代の教育に向けて」 2021年11月13日 初年次文章表現教育における意見文作成指導に関する一考察 ―テーマ設定と論展開の関わりについて― 近藤裕子, 春日美穂, 由井恭子, 吉田俊弘 初年次教育学会 2021年9月 大学生の文章表現教育に関する学習履歴―首都圏2大学における学習履歴調査をとおして― 春日美穂, 吉田俊弘, 近藤裕子, 由井恭子 初年次教育学会 2020年9月4日 SDGsを視座とした初年次文章表現教育 由井恭子, 春日美穂, 吉田俊弘, 近藤裕子 大学教育研究フォーラム 2020年3月18日 高校教育からの接続を大学はどのように受け止めるのか―大学における文章表現教育の実践 由井 恭子 大正大学 第3回高大連携フォーラム 高大接続の文章表現教育をどのようにつくるのか 2019年3月 文章表現教育の学習履歴が大学生の与える影響 ─大正大学における学習履歴調査、学生へのインタビューをとおして ─ 由井恭子, 春日美穂, 吉田俊弘, 春日美穂 第25回 大学研究フォーラム 2019年3月 学生の学習履歴に基づく初年次文章表現教育 ─ 学生へのアンケート調査結果の分析から ─ 春日美穂, 由井恭子, 吉田俊弘, 近藤裕子 初年次教育学会 2018年9月 文章表現教育におけるTAの養成と活用ー大正大学共通科目「学びの基礎技法B」の実践をとおしてー 吉田俊弘, 由井恭子, 近藤裕子, 春日美穂, 君島菜菜, 髙野空太 第24回 大学研究フォーラム 2018年3月20日 京都大学 文章表現教育に携わるTAの役割と意識変化ー大正大学共通科目「学びの基礎技法B」の実践をとおしてー 春日美穂, 近藤裕子, 由井恭子, 吉田俊弘 大学におけるティーチング・アシスタント(TA)制度改革の挑戦:大学・大学院教育の充実に向けて 2018年2月27日 広島大学 『平家物語』における平経正説話-『古事談』との関係を中心に- 仏教文学会 2016年9月 『平家物語』経正と青山の琵琶考 中世歌謡研究会 2015年8月 長門本『平家物語』巻一・清盛息女事について 中世歌謡研究会大会 2011年8月 長門本『平家物語』巻一・清盛息女事に琵琶の名手三女が登場する場面を考察した。7の仏教文学会での発表をふまえ、さらに『骵源鈔』などの楽書に残されている兜率天や弥勒菩薩にまつわる音楽を調査した。万秋楽は弥勒菩薩が作った木とする伝承や、それが菩提樹とも言われていたことなどを報告した。又長門本の他の場面にも弥勒信仰が描かれている。(巻八・小枝蝉折御笛事)ここでは弥勒菩薩に万秋楽を奉納している。弥勒菩薩や兜率天と万秋楽の深い関わりを考察した。 秘曲流泉と兜率天 ―長門本『平家物語』巻一・清盛息女事を通して― 仏教文学会大会 2011年5月 長門本『平家物語』巻一・清盛息女事では清盛三女は琵琶の名手とされる。そこに記される「琵琶の秘曲流泉が兜率天の秘曲」とする伝承について考察した。琵琶の秘曲流泉については楽書に様々な伝承があるが、管見の限り「兜率天の秘曲」であり「菩提楽」の異名を持つとするのは長門本と盛衰記のみである。又、平安時代末から鎌倉時代にかけて高まりを見せた弥勒信仰であるが、その影響で文学作品にも兜率天の描写が描かれるようになる。兜率天で奏でられる音楽として万秋楽が多くあげられるが、万秋楽は多くの異名を持つ曲名である。その中の一つに「菩提樹下楽」とあり「兜率天の秘曲」「菩提楽」との関係が注目されることを指摘した。 盤察と茶―大正大学図書館藏本『除睡鈔』を中心に― 大正大学綜合佛教研究所 公開講座 2007年10月 『除睡鈔』と盤察の簡単な説明の後、『除睡鈔』の茶道話群の紹介をし、盤察の茶道観と時代背景の関係を考察した。盤察は侘茶を理想とし、古器に莫大な資金を費し、華美になりがちな当時の茶道界を批判していた旨を報告した。 「平家物語」における癒しと救い 大正大学綜合佛教研究所 公開講座 2004年10月 平家物語』において、救済される人物と救済されない人物について考察した。『平家物語』ではどんな罪を犯した者でも仏教に帰依し、真剣に祈る者は救済される(康頼・成経・重衡など)。 それとは逆に仏教を軽んずる者は救済されない(清盛・俊寛など)。このように『平家物語』は他の軍記物語と比較して非常に仏教的要素の濃い物語であることを報告した。 『平家物語』清盛の娘達について 大正大学綜合佛教研究所 所内研究発表会 2001年5月 長門本『平家物語』独自説話の清盛娘達について考察した。絵を上手に描く者、琵琶を上手に弾き秘曲流泉啄木まで伝授された者、琴に優れ奇瑞をあらわす者、連歌、歌に優れた者などというように他諸本と比較してかなりの増補が見られる。これらを検証していくと、清盛の娘達のそれぞれの子孫達が琴の名手であったり、琵琶の名手であったりするのである。長門本編纂者は編纂時の子孫達の得意な分野を考慮して、清盛の娘達に独自の個性を持たせたのではないかと考察した。 「平家物語」について 大正大学綜合佛教研究所 所内研究発表会 2000年5月 『平家物語』には鹿ヶ谷の陰謀により流罪になった平康頼と藤原成経が、鬼界島で熊野三山に見立てた山を探し熊野詣をする場面がある。熊野詣の途中で康頼が舞を舞ったり今様を歌ったりする場面の諸本の比較と特徴を考察した。又、この場面には千手観音信仰が色濃く描かれ、後白河院今様の弟子としての康頼が強く意識されていると指摘した。 『平家物語』千手前について 軍記と語り物研究会例会 1999年3月 『平家物語』千手前での演奏曲目、五常楽・往生急・廻忽について考察した。これらの曲は祇女が舞った曲目とも同じである。又、『順次往生講式』や『往生講式』、如法経においても演奏され、講や法会の場で歌舞されるものであることが分かった。これらの社会的背景を物語の中に取り込み『平家物語』では仏敵となった重衡の往生を願い「管絃講」を催していると指摘した。 『平家物語』千手前における芸能について 中世歌謡研究会大会 1998年8月 『平家物語』に描かれた、千手前と重衡の芸能が『順次往生講式』に載る音楽と同じであると指摘した。『順次往生講式』は四十八願と十六観を中心に極楽往生を願う内容であり、講式の内容と物語の場面が一致する。『平家物語』と『順次往生講式』には密接な関係があると報告した。 1 担当経験のある科目(授業) 22 2024年4月 - 現在 『平家物語』と仏教 (上智大学) 2024年4月 - 現在 思考と表現 (上智大学) 2022年9月 - 2024年3月 卒業研究ゼミナール (サイバー大学) 2021年4月 - 2022年3月 基礎国語A(基礎日本語語彙) (大正大学) 2021年4月 - 2022年3月 問いの探究4(エッセイ) (大正大学) もっとみる 所属学協会 5 日本歌謡学会 仏教文学会 中世文学会 中世歌謡研究会 軍記と語り物研究会 共同研究・競争的資金等の研究課題 5 中世楽書の基礎的研究-『軆源鈔』を視座として- 日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤C) 2019年4月 - 2025年3月 [研究代表者]由井 恭子 大学・高等学校における文章表現教育の調査分析をもとにしたカリキュラム研究 日本学術振興会 科学研究費補助金(基盤C) 2019年4月 - 2022年3月 [研究代表者]吉田俊弘 [研究分担者]由井恭子 大学の文章表現教育と高大接続型カリキュラムの開発-学生の学習履歴の分析をふまえて- 大正大学 学術研究助成 2018年4月 - 2019年3月 [研究代表者]吉田俊弘 [研究分担者]由井恭子 中世楽書の仏教伝承および伝本研究 大正大学 学術研究助成 2017年4月 - 2018年3月 [研究代表者]由井恭子 中世楽書にあらわれる仏教思想の基礎的研究 大正大学 学術研究助成 2016年4月 - 2017年3月 [研究代表者]由井恭子