手塚 園江, 塚本 浩章, 横山 由美, 田村 敦子, 小西 克恵
自治医科大学看護学ジャーナル 2015年3月 自治医科大学看護学部
公立小学校2校より依頼を受けて,小学5・6年生67名を対象とした健康教育を行った。この2校では児童に対して同一内容の生活習慣に関するアンケートを実施しておりその結果,就寝時刻が遅いことなど生活リズムの乱れが見えてきた。健康教育は,講義形式と自己の生活の振り返りと目標設定の機会を設ける構成とした。児童の学習目標を,心身ともに健康に成長していくための望ましい生活習慣について児童が考え理解することができるとし,教育計画を立案しパワーポイントを用いて講義を行った。健康教育後は,生活習慣に関する知識の習得につながり,生活リズムの改善に至った。看護職と小学校教諭が,健康教育のテーマやねらいを共有し,健康に関する専門的知識の基盤をもつ看護職が,学校教育関係者とは異なる立場から健康教育を行うことよって,児童の健康に対する興味・関心や態度に変化を与え,知識の習得および生活リズムの改善につながったと考えられる。(著者抄録)