実定法としての国際経済法の研究に従事しており、特にWTO協定及び主要国におけるその国内実施法を研究している。これまでの研究テーマは以下に別記のとおりだが、最近はCPTPPを中心に地域経済統合に関する法的規律、国際投資紛争にも関心を拡大している。
教育面では、実定法解釈学の側面を大事にしながら、学生に国際経済法の面白みを知ってもらえるよう努力している。特にWTO法は厳密な法的言辞に基づく論証が求められるところ、法的思考が重要であることを認識してもらいたい。
(主要研究テーマ:最近のものから順に)
・安全保障概念の拡大と自由貿易体制
・トランプ政権以後の反グローバリズムと多角的貿易体制の危機
・日本法とWTO協定の直接適用(豚肉差額関税事件)
・国家資本主義規律の国際経済法
・TPP12/CPTPPに関する包括的研究(批准、法構造、国有企業規律、デジタル、中国加入問題)
・文化多様性とWTO協定の関係
・金融危機下の国家援助とWTO補助金規律
・投資条約と経済危機
・WTOとFTAの紛争解決手続の管轄競合
・WTO紛争解決手続における履行問題
・緊急輸入制限(セーフガード)
・中国のWTO加盟と米国の対中最恵国待遇供与をめぐる法的課題
・多国間環境協定(MEAs)とWTO協定の関係
・関税交渉における相互主義原則