Department of Materials and Life Sciences

木川田 喜一

キカワダ ヨシカズ  (Kikawada Yoshikazu)

基本情報

所属
上智大学 理工学部物質生命理工学科 教授
学位
理学士(上智大学)
理学修士(上智大学)
博士(理学)(上智大学)

連絡先
y-kikawasophia.ac.jp
研究者番号
30286760
J-GLOBAL ID
200901016073207373
researchmap会員ID
1000212242

<2021年度担当授業>
学生実験:物質生命理工学実験A(物質生命理工学科)
講義科目:地球科学(理工学部共通),環境分析化学(物質生命理工学科),無機化学特論[地球化学](理工学専攻),先端工業化学と地球環境科学(全学共通科目,コーディネーター)
<研究の概要>
(1)草津白根火山および霧島火山をモデルに,火山地域における物質循環システムの解明と化学的火山観測に取り組んでいる.
(2)大気降下物中に含まれる微量元素ならびに放射性同位元素を指標に,国内大気環境動態の解析を行っている.
(3)天然水および鉱工業排水の現場水質分析手法の開発を行っている.
<研究・教育のポリシー>
卒業研究指導学生を対象に,研究テーマにかかわらずフィールドワーク(地球化学的現地調査)を年に数回実施している.これは机上の学問,理論に偏った研究を避けるべく,現地での観察事実が如何に重要かをフィールドにて教育するためのものであり,自然観察力を養うのに大きく役立つものである.

(研究テーマ)
草津白根火山地域および霧島硫黄山の地球化学的研究
火山地域における微量元素の物質循環に関する研究
エアロゾルを対象とした国内大気環境動態評価


経歴

 3

論文

 79

MISC

 12
  • 木川田 喜一, 平山 愉子, 大川 綾, 廣瀬 勝己
    日本火山学会講演予稿集 2015 23-23 2015年9月28日  
  • 木川田 喜一, 向後 里菜
    日本火山学会講演予稿集 2014 70-70 2014年11月2日  
  • 中町鴻, 廣瀬正明, 木川田喜一, 鈴木章悟, 岡田往子, 本多照幸
    アイソトープ・放射線研究発表会要旨集 51st 3 2014年6月20日  
  • 松本祐介, 木川田喜一, 大井隆夫, 廣瀬勝己, 五十嵐康人, 藤原英司, 野村雅夫, JUGDER Dulam
    日本地球化学会年会講演要旨集 58th 39-38 2011年  
    我々のこれまでの研究により、1964~2000年の福岡大気降下物に天然とは異なる同位体比を有するウランが見出された。これは核実験により汚染された中国大陸の土壌粒子を含む風送塵に由来する可能性が高い。そこでモンゴルの表層土壌の化学組成を日本の大気降下物、ならびに広く黄砂粒子の起源と認識されている中国黄土高原の表層土及びタクラマカン砂漠の砂と比較し、異常ウラン同位体比を有するウランの起源としての可能性を検討した。モンゴル表層土壌を化学的に分解し、ウラン同位体比や化学組成を分析した。Mg-Ca-Feの三成分図からはモンゴル表層土壌は相対的にCaに乏しく、タクラマカン、黄土、福岡大気降下物とは区別された。また、モンゴルの表層土壌のHNO3抽出液、抽出残渣のウラン同位体比は共に天然比であった。その結果から2000年春の福岡大気降下物とモンゴル表層土壌との間には今のところ明瞭な相関は認められていない。
  • 松本祐介, 木川田喜一, 大井隆夫, 赤峰生朗, 廣瀬勝己, 五十嵐康人, 藤原英司, 野村雅夫, JUGDER Dulam
    日本地球化学会年会講演要旨集 57th 249-237 2010年  
    我々のこれまでの研究により、1964年~2000年の福岡大気降下物に天然とは異なる同位体比を有するウランが見出された。これは核実験により汚染された中国大陸の土壌粒子を含む風送塵により付加された可能性が高い。近年日本に飛来する黄砂は中国北部からモンゴルを起源とすることが多いと考えられることから、モンゴルの表層土壌の化学組成を日本の大気降下物、ならびに広く黄砂粒子の起源と認識されている中国黄土高原の表層土及びタクラマカン砂漠の砂と化学組成を比較した。その結果2000年3月の福岡大気降下物において特にモンゴル表層土壌の寄与がうかがわれた。このことから国内で見出される大気降下物の異常ウラン同位体比がモンゴルの表層土壌に由来していることは十分に考えられる。しかしこれまでのところ、モンゴルの表層土壌のHNO3抽出液、抽出残渣の235U / 238U比は共に測定誤差範囲内で天然比に等しいという結果が得られている。

書籍等出版物

 2

講演・口頭発表等

 77

共同研究・競争的資金等の研究課題

 7

その他

 13
  • 2006年4月 - 2015年3月
    学部担当科目,大学院担当科目ともに,机上の学問に陥ることなく,受講生が講義で示す内容が現実社会に見られる諸現象と密接に関係していることを実感できるように,具体例,社会での応用例を積極的に示すようにしている.また,受講生がよりその学問領域に興味を持つように,種々のニュースソースから関連する事項を毎回トピックス的に取り上げ,タイムリーに解説するこを行っている.
  • 1996年10月 - 2015年3月
    物質生命理工学科および化学科の実験科目において,レポートの書き方についての指導を積極的に行っている.化学あるいは科学技術に関するレポートを記述するにあたり必要なマナー・ルール等を中心に予め解説を行った上で,提出されたレポートは添削し,また,返却する際に必要に応じて個々に口頭で説明を加えている.
  • 1996年4月 - 2015年3月
    卒業研究指導,修士論文作成指導を通して,科学技術論文の書き方の指導を積極的に行っている.読者に自分の考えを誤解なく理解してもらうのに欠かせない文書構成力,科学技術論文のマナー・ルールをはじめ,図表を用いたデータ類の効果的な表現方法や,参考文献の検索と取捨選択の方法など,具体的に論文を添削しながら指導している.
  • 1996年4月 - 2015年3月
    卒業研究発表会,修士研究発表会を通して,学生のプレゼンテーション技術の向上を目指している.研究発表資料の作り方を指導し,自己の考えを効果的に伝える手法を実地を通して学び取らせている.また,積極的に学会発表の機会を与え,経験を積ませるようにしている.
  • 1996年4月 - 2015年3月
    卒業研究指導学生を対象に,研究テーマにかかわらずフィールドワーク(地球化学的現地調査)を年に数回実施して引率している.机上の学問,理論に偏った研究を避けるべく,現地での観察事実が如何に重要かをフィールドにて教育している.フィールドワークは学生が観察力を養うのに大きく役立っている.