研究者業績

野口 潔

ノグチ キヨシ  (Kiyoshi Noguchi)

基本情報

所属
上智大学 言語教育研究センター 講師
学位
文学士(早稲田大学)
教育学修士(ニューヨーク大学)
言語科学修士(ジョージタウン大学)

連絡先
k-nogutisophia.ac.jp
研究者番号
30296941
J-GLOBAL ID
200901046820388176
researchmap会員ID
1000228222

現在
主な担当コースは以下の通りです
1.上級日本語
2.中級日本語
3.Japanese Literacy

現在の研究内容は以下の通りです
1.協働作文と言語習得に関する研究
2.相互行為と言語習得に関する研究
3.会話能力育成に関する研究

(研究テーマ)
学習者の物語る力・段落構成力の育成

(共同・受託研究希望テーマ)
リレー作文の指導方法の開発:指導項目モジュール化の試み


MISC

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  • 田辺和子, 野口潔, 大須賀茂, 岡田彩
    Ninjal 国際シンポジウム 第10回 日本語実用言語学国際会議 予稿集 44-47 2017年7月8日  
    本研究は、学習者主導型学習の実践例として日本語の作文教育に取り入れたリレー式ライティング活動により産出された作品から、学習者が別の学習者の文章をどのように理解し、自分の文章に引き継ぎ物語を完成させているのか、また、学習者はどのような意図をもって書いているのか、すなわち、協働執筆における配慮と工夫を考察したものである。

書籍等出版物

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講演・口頭発表等

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  • 野口潔, 他
    日本語教育国際研究大会 2024年8月1日 全米日本語教育学会, カナダ日本語教育振興会
    本ワークショップでは、リレー作文という協働学習の新形態を体験してもらう。体験後に振り返り・話し合いの場をもうけ、リレー作文への理解を深めてもらい、今後クラスで実践を試みる動機付けとなることを期待したい。また、より効果的実践方法を構築するための意見交換の場としたい。 リレー作文は、話し合いなどを交えながら複数人が内容を書きつなぎ、1つの物語などを完成させる活動である。外国語学習における相互行為の有効性が言語習得理論(Long 1983他)と教授法(Canale & Swain 1980他)の両面から主張され、日本語教育でも協働学習が盛んに行われてきているが、解決すべき課題も多い。その課題の一つが学習者の関与度の差である(Fernández Dobao 2012他)。この点、リレー作文では学習者が等しく文章を書く機会が与えられ、自分の書いた部分については意見や説明がしやすい。そのため、学習者の関与度の差はかなり軽減できる。また、学習者単独での文章作成とは異なり、リレー作文では面前の読み手を意識した文章作成、そして、書き手の意図をくみ取った上での文章作成が求められるため、学習者の学びは多岐にわたる(野口 2023他)。 本ワークショップでは、この学習者の学びを是非とも体感してもらいたい。本ワークショップの構成は以下の通りである。まず、話題提供人らが実践方法・実践例を紹介し(1~4)、そののち、参加者が実際にリレー作文を体験(5)、そして、話題提供人を交えての振り返り・話し合いを行う(6、7)。これによって、冒頭に示した目的(①リレー作文への理解を深め、実践する動機付けを高める、②効果的実践方法構築のための意見交換の場とする)を達成したい。 1. リレー作文の概要説明・・・5分 2. ゼロ初級での実践例紹介:ゼロ初級でもできる、入念な準備と実践・・・10分 3. 初級後半での実践例紹介:時系列と起承転結構成を使った創作活動・・・10分 4. 中級での実践例紹介:ショート・ショートの結末を書く活動からオリジナル創作へ・・・10分 5. グループ活動:希望する参加者に上2~4いずれかの活動を体験してもらう・・・25分 6. グループミーティング:各グループで活動の振り返り・・・15分 7. 全体ミーティング:体験で生じた疑問・問題点・気づき・学びなどの共有・議論・まとめ・・・15分
  • 野口潔
    全米日本語教育学会 春季年次大会 2023年3月16日
  • 野口 潔
    カナダ日本語教育振興会年次大会 2021 2021年8月18日
  • 野口潔
    カナダ日本語教育振興会 2019 年次大会 2019年8月7日 カナダ日本語教育振興会
    プロジェクト型協働作文において、(1)相互作用はどのように展開され、成果物にどのように反映されるのか、(2)相互作用が学習者にどのような効果をもたらすのか、(3)学習者の学び、について論じた。
  • 田辺和子
    相互行為と語学教育 2019年3月23日 日本女子大学 文学部・文学研究科  招待有り
  • 野口潔
    全米日本語教育学会2019年春季大会 2019年3月21日 全米日本語教育学会
    本発表では、上級レベルでのリレー作文において行ったCritical Thinking活動を学生による高度の思考を駆使した評価ととらえ、それがどのような成果と課題をもたらしたのかを明らかにした。
  • 大須賀茂
    2019 米国東部日本語教師会 年次大会 2019年3月2日 ウェークフォレスト大学
    Social Networking Approach(當作, 2013)が学習目標に掲げているように日本語教育では人や社会とつながる力の育成が重要視されはじめている。良好なつながりは内発的動機づけを高める要因の一つであるとの説がある(デシ&フラスト, 1999)。本発表は、この説をもとに上級レベルの学習者にリレー作文(数人が内容を段落単位などで書きつなぐ協働作文)を採り入れたプロジェクト型学習を実践してもらった。実践を通し学習者の人や社会とのつながりの様子とそこでの心の動きの詳細、更には作文・ビデオといった成果物に何がどう影響したかを明らかにする。
  • 野口潔
    ヴェネツィア2018年日本語教育国際研究大会 2018年8月3日 ヨーロッパ日本語教師会
    学習者数人が内容を書き足しながらリレー式で作成した物語を学習者が協働で推敲(クリティカルシンキング)する際、どのような活動が行われ、その結果どのような作品に仕上がり、学習者は何を学ぶのであろうか。本発表は、これらの問いに応えるべく行った日本語上級作文クラスでの実践内容を報告するものである。
  • 大須賀茂
    全米日本語教育学会(AATJ)2018春季大会 2018年3月22日 全米日本語教育学会
    本研究では2016年秋学期からアメリカ側2大学・日本側2大学で、リレー式ライティングの指導と評価に関する共同研究を開始した。具体的には、アメリカ側の1校では、初級クラスで短文レベルのリレー式ライティングを実施し、もう1校では、中級のクラスで3名1グループが序論・本論・結論構成の物語を作成した。日本側では1校が上級のクラスで4コマ漫画を応用したリレー式ライティングを実施し、もう一校では、4人1グループで物語を書き上げ相互評価を行った。本発表では、特に、この共同研究で使用した評価法に焦点を当て、その有効性と問題点を検証し、日本語教師がどのように評価のリテラシーを伸ばしていくべきかを考察する。
  • 野口潔
    第32回米国南東部日本語教師学会 2018年2月10日 米国南東部日本語教師会
    本発表は、創作⽂の構成作成を⽀援するストーリーマップ(⼭本,2014)等を応⽤し、上級レベルの⽇本語学習者に向けて実施した創作⽂完成までの活動の内容を報告するものである。「実社会でも役に⽴つ創作⽂」教育の⼀環として、上級学習者15名(男5名、⼥10名)に「愛する⼈(家族、恋⼈など)の誕⽣⽇に贈るための物語(本)を完成させましょう」という課題を提⽰し、1学期(14週)をかけて、創作⽂を作成してもらった。発表ではその作成過程と成果物を紹介し、その学習効果・今後の課題について述べた。
  • 岡田彩
    第32回米国南東部日本語教師学会 2018年2月10日 米国南東部日本語教師会
    本発表では、「リレー式ライティング」と呼ばれる複数の学習者によって1つの物語を作成する活動を、一度初級コースに導入した際の方法と結果、その際に生じた問題の解決策を提示した。 前回導入をした際には、非常に創造力が豊かでつながりのある作品ができあがった一方で、一人の主人公を立て淡々とその人の行動を綴るというグループもあった。これは学期末にリレー式活動を行う前に、事前準備として書く活動を2回行ったのだが、その活動が影響していると考えた。よって本導入では事前の活動に、山本(2014)が提案するストーリーマップを導入し、物語の「欠落→難題→解決」という簡単なフレームワークを与えた上での成果物の変化を見る。
  • 野口潔
    Ninjal 国際シンポジウム 第10回日本語実用言語学国際会議 2017年7月8日 国立国語研究所
    本研究は、学習者主導型学習の実践例として日本語の作文教育に取り入れたリレー式ライティング活動により産出された作品から、学習者が別の学習者の文章をどのように理解し、自分の文章に引き継ぎ物語を完成させているのか、また、学習者はどのような意図をもって書いているのか、すなわち、協働執筆における配慮と工夫を考察したものである。
  • 田辺和子
    第23回プリンストン日本語教育フォーラム 2017年5月13日 プリンストン大学東アジア研究学部
    本研究は、リレー形式で行うストーリー・ライティング教育によって良好な 人間関係が築けるかどうか、その効果を検証するものである。リレー式ストーリー・ライティングとは、複数の人間が次々と続きを書き足しながら、一つの物語を完成させる協働創作活動である。この活動の狙いは、文章の構成や創造性を学習者個人が認識できるのと同様に、グループのメンバー同士に連帯感を形成することである。学期の初めに行うと自分の日本語学習のスタート地点を自覚しながらも、クラスメートとの交流も図れて、和やかな雰囲気を教室に持ち込むことが可能になるのではないかという仮定で、実際にその効果を検証してみた。
  • 野口 潔
    全米日本語教育学会(AATJ) 春季大会 2014年3月27日 全米日本語教育学会
    当発表は、半年間の実践活動の報告である。今回の実践活動を通し、学生のピア・レスポンス活動に対する態度が教師の望む方向に変化した様子とそれに具体的記述のある評価表がどのように関わったのかをいくつかの根拠をもとに論じる。併せて、先行研究との同異に関しても報告を行う。
  • 野口潔
    2013 SEATJ Conference 2013年3月9日 SEATJ
    日本語の論文指導書の特徴比較と問題点の考察
  • 野口潔
    2012年日本語教育国際研究大会 2012年8月19日 社団法人日本語教育学会
  • 野口潔
    全米日本語教育学会(AATJ)春季大会 2010年3月25日 Association of Teachers of Japanese
    パフォーマンス評価に使用されるルーブリック(rubrics)は、評定効率の良さ、評価の透明性などから日本語教育においても会話や作文の評価等で利用が広がっている。しかし、一方でその信頼性や妥当性、また指導及び学習における効果の検証は依然として不十分ななままだと言える(Jonsson & Svingby 2007)。本発表では、ルーブリックによる作文(中・上級)評定の信頼性を上げる一つの取り組みとその検証結果を報告したい。
  • 野口潔
    The 24th Annual Southeastern Association of Teachers of Japanese (SEATJ) Conference 2009年3月21日 Southeastern Association of Teachers of Japanese (SEATJ)
    本発表は、舘岡(2007他)が提案・実践するピア・リーディングを応用して行った読解活動の実践報告である。
  • 野口潔
    The 23rd Annual SEATJ Conference 2008年2月29日 Southeastern Association of Teachers of Japanese (SEATJ)
    当発表は、Tohsaku(2007)の提言するTruly communicative activitiesを念頭に置いた作文指導が学習者の作文産出にどのような効果をもたらすのかを考察するものである。
  • 野口潔
    The 22nd SEATJ Conference 2007年3月3日 SEATJ
    学生の作文に見られる結束性・一貫性の問題を考察した上で、結束性・一貫性を意識させる練習問題を紹介する

社会貢献活動

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