古澤, 幸江, 小澤, 和弘, 宇佐美, 利佳, 髙橋, 智子, 大川, 眞智子, 両羽, 美穂子, 北山, 三津子
岐阜県立看護大学紀要 = Journal of Gifu College of Nursing 22(1) 111-120 2022年3月 査読有り
令和3年1月時点で岐阜県立看護大学を卒業して10年以上の平成20年度卒業者83名(6期生)、平成21年度卒業者81名(7期生)、平成22年度卒業者77名(8期生)を対象に、学士課程の教育成果、現在の勤務施設における看護実践現場の課題について質問紙調査を実施した。令和3年2月に質問紙を送付し、回答期限を3月22日に設定した。77名(6期生23名、7期生24名、8期生28名)から返答が得られた。大学時代に身についた能力について、「保健・医療・福祉・教育等の関係者並びに地域を構成する人など、ケアにかかわる人々と協働し、主体的に活動できる」が他の項目より低かった。看護実践として実際に行っている内容として9割以上が回答した4項目は、大学時代に身についた能力として8割以上が身についたと回答していた。「卒業者への研究支援が重要である」との回答が7割以上あり、卒業生への看護生涯学習支援の働きかけを強化する必要性があると考えられた。