上智大学総合人間科学部教育学科に所属し、学部の国際教育学Ⅰ・Ⅱ、国際教育学演習Ⅰ~Ⅳ、学部英語修学コースSPSF(Sophia Program for Sustainble Futures) のInternational Education、大学院の国際教育学講義・演習(英語修学コース)及び教職科目を担当している。
研究活動としては、アジア諸国を中心とする教育政策と多文化教育、ならびにグローバル化・国際化のもとで進展する高等教育の国際連携ネットワークと教育文化交流の動向を比較教育学の方法論を用いて分析している。これまでに研究代表者として取り組んできた研究プロジェクトとしては「国際教育市場におけるアジア諸国の高等教育戦略に関する国際共同研究」、「アジア・オセアニアにおける留学生移動と教育のボーダーレス化に関する実証的比較研究」、「人の国際移動と多文化社会の変容に関する比較教育研究」、「紛争後のスリランカ平和構築と持続的発展に関する高等教育・人材育成のあり方とは―「マレーシア・モデル」との比較分析を通じた国際共同研究」がある。2021年現在、「高等教育における学修成果の可視化に関する国際共同研究」(科研基盤研究(B)2021年度~2024年度)ならびに「アジアにおける持続可能な開発のための教育(ESD)をめぐる比較国際教育研究」(上智大学学術研究特別推進費「重点領域研究」2021年度~2023年度)の研究代表者を務めている。
学外では、日本ユネスコ国内委員会委員を2016年より2022年まで務め、運営小委員会委員ならびに教育小委員会委員長として持続可能な開発のための教育(ESD)に関する活動等に携わった。また、JICA緒方貞子平和開発研究所客員研究員として「途上国における海外留学のインパクトに関する実証研究」及び「日本の国際教育協力:歴史と現状」のプロジェクトに、さらに国連大学サステナビリティ高等研究所客員教授としてアジア太平洋環境大学院ネットワーク(ProSPER.NET) の研究交流活動にVice-Chairとして従事している。2022年には、ユネスコ,の1974年勧告改訂に関するInternationl Expert Group 委員 に選出され、改訂原案の作成に携わった。2022年4月からは、日本学術振興会学術システム研究センターの主任研究員を務めている。2024年2月からは、上智大学のユネスコチェア選定に伴い、ユネスコチェアホルダー(UNESCO Chair for Human Dignity, Peace and Sustainability)となった。