研究者業績

杉村 美紀

スギムラ ミキ  (Sugimura Miki)

基本情報

所属
上智大学 総合人間科学部教育学科 教授
学位
博士(教育学)(1998年12月 東京大学)
教育学修士(1987年3月 東京大学)

連絡先
miki-ssophia.ac.jp
通称等の別名
杉村美紀
研究者番号
60365674
J-GLOBAL ID
200901036681085877
researchmap会員ID
5000064299

 

上智大学総合人間科学部教育学科に所属し、学部の国際教育学Ⅰ・Ⅱ、国際教育学演習Ⅰ~Ⅳ、学部英語修学コースSPSF(Sophia Program for Sustainble Futures) のInternational Education、大学院の国際教育学講義・演習(英語修学コース)及び教職科目を担当している。

研究活動としては、アジア諸国を中心とする教育政策と多文化教育、ならびにグローバル化・国際化のもとで進展する高等教育の国際連携ネットワークと教育文化交流の動向を比較教育学の方法論を用いて分析している。これまでに研究代表者として取り組んできた研究プロジェクトとしては「国際教育市場におけるアジア諸国の高等教育戦略に関する国際共同研究」、「アジア・オセアニアにおける留学生移動と教育のボーダーレス化に関する実証的比較研究」、「人の国際移動と多文化社会の変容に関する比較教育研究」、「紛争後のスリランカ平和構築と持続的発展に関する高等教育・人材育成のあり方とは―「マレーシア・モデル」との比較分析を通じた国際共同研究」がある。2021年現在、「高等教育における学修成果の可視化に関する国際共同研究」(科研基盤研究(B)2021年度~2024年度)ならびに「アジアにおける持続可能な開発のための教育(ESD)をめぐる比較国際教育研究」(上智大学学術研究特別推進費「重点領域研究」2021年度~2023年度)の研究代表者を務めている。

学外では、日本ユネスコ国内委員会委員を2016年より2022年まで務め、運営小委員会委員ならびに教育小委員会委員長として持続可能な開発のための教育(ESD)に関する活動等に携わった。また、JICA緒方貞子平和開発研究所客員研究員として「途上国における海外留学のインパクトに関する実証研究」及び「日本の国際教育協力:歴史と現状」のプロジェクトに、さらに国連大学サステナビリティ高等研究所客員教授としてアジア太平洋環境大学院ネットワーク(ProSPER.NET) の研究交流活動にVice-Chairとして従事している。2022年には、ユネスコ,の1974年勧告改訂に関するInternationl Expert Group 委員 に選出され、改訂原案の作成に携わった。2022年4月からは、日本学術振興会学術システム研究センターの主任研究員を務めている。2024年2月からは、上智大学のユネスコチェア選定に伴い、ユネスコチェアホルダー(UNESCO Chair for Human Dignity, Peace and Sustainability)となった。

 

 




受賞

 1

論文

 65
  • 杉村美紀
    マレーシア研究 (13) 20-33 2024年9月  査読有り
  • Naoki Umemiya, Miki Sugimura, Romyen Kosaikanont, Nordiana Mohd Nordin, Abdul Latiff Ahmad
    Journal of International Cooperation in Education 26(1) 49-61 2024年4月24日  査読有り
    Purpose This paper discusses the effectiveness of a consortium-based student mobility programme by investigating the impact of the Asian International Mobility for Students (AIMS) Programme. AIMS is a regional multilateral large-scale student mobility programme based on a consortium of 10 member countries and 87 member universities with the Southeast Asian Ministers of Education Organization Regional Centre for Higher Education and Development (SEAMEO RIHED) as a facilitator. Over 6,000 students have participated in a semester-long intra-regional student exchange under AIMS since 2010. Design/methodology/approach The study employed questionnaire surveys and semi-structured interviews to investigate the impact of AIMS and its advantages as a consortium-based student mobility programme. Findings It was found that AIMS significantly impacted member universities by accelerating their internationalisation processes through increasing the number of inbound and outbound students and courses offered in English and so on. AIMS has promoted harmonisation among the members by developing common procedures and guidelines, providing platforms for mutual sharing of experiences and good practices and capacity building of international relations offices. AIMS has also had a significant impact on students by enhancing their regional identity and knowledge about the region of Asia, contributing to their development as future regional and global citizens. As advantages of AIMS, member universities efficiently built a foundation for international collaboration with common procedures and guidelines and shared their experiences through such venues as Annual Review Meetings. Students also feel supported by having clear guidance and find programmes prepared by host universities and SEAMEO RIHED useful. Originality/value This study is unique in that it empirically studies the impact of one of Asia’s largest student mobility programmes for the first time by analysing large-scale qualitative and quantitative data.
  • MIki Sugimura
    Annual Review of Comparative and International Education 2022 46A 179-191 2023年12月  招待有り

書籍等出版物

 47

講演・口頭発表等

 146

担当経験のある科目(授業)

 8

共同研究・競争的資金等の研究課題

 44

主要な社会貢献活動

 23

メディア報道

 5

その他

 17
  • 2020年10月 - 2021年9月
    アジア欧州会合(Asia Europe Meeting, ASEM)の関係団体であるアジア欧州財団(Asia Europe Foundation, ASEF)が行う第8回高等教育会議ASEF Regional Conference (ARC8)にExpertsとして参加・活動した。ARC8では、1)Inclusive Learning and Teaching in a Digital World、2)Inclusive and Flexible Lifelong Learning Pathways、3)Inclusive International Mobility of People and Knowledge、4)Equitable Access and Success in Higher Educationの分科会が設けられ、このうち第3分科会のメンバーとしてASEM大臣会合に提出したPolicy Recommendation Reportの作成に参画した。
  • 2019年3月 - 2019年11月
    アジア欧州会合(ASEM)の関係機関であるアジア欧州財団(ASEF)が、ASEANとEUを含む加盟51カ国・地域を集めて行う教員養成セミナー(ClassNet)の日本開催にあたり、企画運営に携わった。第15回大会は「持続可能な開発のための教育(ED)とAI]というテーマで行われ、 51の全メンバー国・機関から参加者があり、事前研修ののち、外務省及び文部科学省、国連大学サステナビリティ高等研究所(UNU-IAS)の共催のもと、上智大学を基点に2019年11月25-29日に東京で開催、セミナーにはユネスコアジア地域事務所、開発教育協会(DEAR)、JICA地球ひろば、お茶の水女子大学附属高等学校の協力で実践報告やワークショップ、学校見学など多様な活動を展開した。
  • 2008年1月 - 2008年8月
    西江大学(韓国)、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)、輔仁大学(台湾)と上智大学が合宿形式で行う学生主体参加型のセミナー(使用言語は英語)。今回が初めての取り組みであり、上智大学国際交流センターを中心に2007年度よりプログラムの策定を行った。初回である今年のテーマは「格差」問題であり、2008年8月3日~9日のプログラム本番に向け、各大学とのプログラム連携、ネットワークの構築を支援している。
  • 2007年6月 - 2007年6月
    2005年に来訪したマカオ大学教育学部より、前回の交流会に続き再度上智大学を訪問したいとの希望があり、2回目の交流会を実施した。今回は、前回のプログラムに改良を加え、マカオ大学学生(32名)と上智大学学生(16名)がそれぞれ事前に用意したプレゼンテーションを行い、教員もそれぞれの教育事情を紹介しあうプログラム構成とした。
  • 2006年11月 - 2006年11月
    横浜市立商業高等学校国際科1年生を対象に、グローバル・ラーニングの授業の一環として、開発教育のワークショップ「世界がもし100人の村だったら」の実践を行なった。
  • 2006年11月 - 2006年11月
    国際教育協力に関する具体的な事例や資料・データを学ぶため、東京・広尾にある「JICA地球ひろば」を訪問、「人間の安全保障」をテーマとした展示を見学した。同施設は、実際に映像を見たり、具体的な事象を視覚に訴える形でわかりやすく展示してあり、ゼミで学んだことを実感する良い機会となった。
  • 2006年10月
    多文化教育論ならびに国際教育学演習(ゼミ)でとりあげた多文化教育に関心を持つ学生より、課外研究会を立ち上げる希望が出されたのを受け、「多文化教育研究会」を行っている。
  • 2006年7月 - 2006年7月
    日本語教育振興協会の平成18年度日本語教育研究大会(於:オリンピック記念青少年総合センター)におけるシンポジウムにおいてパネラーとして「アジアの留学生政策と言語教育」というテーマで発表を行なった。
  • 2006年6月
    国際教育学演習の一環として、2006年6月に地域における多文化共生社会のあり方を考える機会として、新宿区多文化共生センターを訪問した。同センターのご厚意で、新宿区が取り組んでおられる多文化共生への取り組みの現状と課題を学ばせていただいた。本取り組みは2007年6月にも行い、今年で2年目である。
  • 2005年12月 - 2005年12月
    国際協力機構(JICA)の協力・支援のもと、JICA-Netのテレビ会議システムを利用して行なった国際交流プログラム。本年は上智大学教育学科生有志とフィリピン大学の学生との間で相互の社会文化事情を理解することを目的に英語で行なった。
  • 2005年8月 - 2005年8月
    宇都宮大学留学生センター及び茨城大学留学生センターからの依頼により、両センター共催のシンポジウム(於:宇都宮大学)において、「アジア諸国の高等教育戦略:国家発展戦略としての留学生政策の動向と課題」というテーマでパネリストとして発表を行い、あわせて分科会にも参加した。
  • 2005年6月 - 2005年6月
    マカオ大学教育学部学生がスタディーツアーの一環として上智大学を訪問することとなり、国際交流センターの協力のもと、授業時間以外の活動として教育学科院生・学部生との交流会を実施した。
  • 2004年9月 - 2004年12月
    国際協力機構(JICA)の協力・支援を受け、JICAが所有するJICA-Net(遠隔会議システム)を利用して行なった国際交流プログラム。「中国における日本語教育」をテーマに、上智大学比較教育学部及び文学部学生有志が、2ヶ月の自主ゼミの成果をもとに中国の青年海外協力隊(日本語教育)隊員とテレビ会議を実施した。一連の活動はJICA・上智大学編『JICAの国際協力と日本語教育』(2005年3月)にまとめられている。
  • 2003年12月 - 2003年12月
    国際協力機構(JICA)の協力・支援を受け、JICAが所有するJICA-Net(遠隔会議システム)を利用して、「日本とベトナムの教育事情」をテーマに、上智大学教育学科学生有志とベトナムのハノイ外国語大学日本語学科学生のテレビ会議を実施した。
  • 2003年11月
    国際教育学の講義で取り上げる国際教育協力については、JICAの出前講座を利用させていただき、講師の先生をゲストスピーカーにお招きして途上国における国際協力の同行と課題をお話いただく機会を設けている。2003年11月より毎年行っており、2007年6月で5回目を数える。JICAの方のお話がきっかけとなり、JICAやJBICなど国際協力機関に進路を決め、就職や青年海外協力隊に進んだ学生もある。
  • 2003年6月
    国際教育学ゼミでは毎年春学期に、日本における多文化教育をめぐる諸問題をとりあげたうえで、テーマを決め、学生主導でゼミ杯ディベートを行っている。