1.1995年10月~1996年9月 Sussex Universityにおいて、Marriage with a Deceased Wife's Sister Billについての史料収集と調査分析をおこなう。
2.1999年~2000年「ヴィクトリア朝小説における血縁と類縁」の研究をおこなう
3.2002年~2004年「ヴィクトリア朝小説における家族パラダイムの変換の核としての従兄弟/従姉妹表象」の研究をおこなう
4.2005年~2007年「19世紀イギリス小説における相続と擬似父親」の研究をおこなう
5.2008年~2010年「19世紀イギリス小説における結婚法変遷の意味作用の分析」の研究をおこなう
6.2011年~2013年「19世紀イギリス小説における『違法性』の表象の分析」の研究をおこなう
7.2014年~2016年「19世紀イギリス小説における「スキットルズ」の痕跡研究」をおこなう
8.2018年~ 「19世紀イギリス小説史の正典形成とセンセーショナリズム」の研究を続行中
結婚と相続をプロットの基盤とする19世紀イギリス小説を、身内/他者の境界線に位置する従兄弟/従姉妹、義兄弟/義姉妹に着目しながら、血縁と類縁のディスコースとして読み解くことにより、イギリス小説史の新たな見取り図を描き出すことが現在の研究の目的である。
教育面については、学生の言語能力の低下、文学への興味のなさ、発信への欲望に比して、受容への関心の低さという現状に対する打開策として、1)英文和訳を通じて日本語への過剰な意識を高める 2)短編小説などの文学的素材へのアプローチを一年時から集中的に行うことにより、文学の言語への理解をうながす 3)言語化されていない登場人物の心情を議論させることにより、思考力と想像力を養わせる 4)短い短編を自宅で学習させ、内容把握の小テストを行い、他者による説明解釈を経ない時点での理解度を学生各人に認識させることにより、相互的な意見交換の重要性を理解させるといった授業運営をおこなっている。また授業外の活動として、科学研究費補助金により、現代作家を招いての討論会、読書アンケートなどの活動を行っている。
(研究テーマ)
ヴィクトリア朝小説における家族パラダイムの変遷の核としての従兄弟/従姉妹表象
19世紀イギリス小説における相続と疑似父親
19世紀イギリス小説における結婚法変遷の意味作用の分析
19世紀イギリス小説における「違法性」の表象の分析
19世紀イギリス小説における「スキットルズ」の痕跡研究
19世紀イギリス小説史の正典形成とセンセーショナリズム