研究者業績
基本情報
- 所属
- 上智大学 大学院実践宗教学研究科死生学専攻 教授
- 学位
- 経済学士(早稲田大学)修士(文学)(南山大学)博士(文学)(南山大学)
- 研究者番号
- 00353095
- J-GLOBAL ID
- 200901075933829977
- researchmap会員ID
- 1000305557
宗教には関心がない、きわめて世俗的な家庭で生まれ育ちましたが、縁あって(摂理によって?)ながらく神学・宗教学・人間学の領域でコツコツと学んでいます。経歴上は、カトリック系大学院で神学を専攻した信徒の神学研究者ですが、宗教に関してできるだけ多角的な視点からアプローチしてみようと努めています。
近年はキリスト教死生学への関心から、「過越の神秘」(とくに聖土曜日)、「陰府への下降」、祈りのインカルチュレーション(「南無インマヌエル」の提唱)などに関心を寄せてきました。
現在は、J・エリュールなどによって提唱されたものの、その後あまり論じられてこなかった「キリスト教アナキズム」(より広く言えば「宗教的アナキズム」)の継承と展開を、「相互扶助」(クロポトキン)に注目しつつ、模索しています。
研究キーワード
6研究分野
2論文
43-
Journal of Religion and Health 2025年3月 査読有り
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宗教研究 89(1) 113-119 2015年
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宗教研究 86(3) 646-650 2012年
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宗教研究 77(2) 369-391 2003年現代日本におけるカトリック教会が秘めるNPO的な可能性に配慮しつつ、宗教経営学の観点からことにその組織マネジメントを模索していく。現代の教会は、成長期であった戦後復興期と同様に生活上での激変つまり生活有事といえる事態を迎えるなかで、変革への条件を満たしつつある。また伝統的な小教区教会とその周辺に発生する諸共同体を加えた拡大形態を教会共同体と名づけるが、そこでは外国籍信徒の生活有事を背景とした流入により、「無縁」の原理さらにはコムニタスを体現したアジールたることが要請され、また文化相対主義に通じる多文化主義を採用せざるをえない現状を呈している。聖職者や修道者は場のマネジメントにおいてファシリテーターであり、現場の状況に添った形で教会共同体を運営する。ことに司祭は外部の公共イベントへの参加などを通じ、社会的認知の獲得のため、開かれた祭儀を企画するプロデューサー的機能を発揮する。このような視圏を提供する宗教経営学は共生の技法と呼べるものであろう。
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The Japan Mission Journal 55(2) 75-88 2000年 招待有り
MISC
43書籍等出版物
12講演・口頭発表等
35所属学協会
6Works(作品等)
7共同研究・競争的資金等の研究課題
5-
日本学術振興会 科学研究費助成事業 2010年 - 2012年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 2000年 - 2002年