宮本裕一郎
オペレーションズ・リサーチ, 60(12) 706-713, Dec 1, 2015 Peer-reviewedInvited
この記事は,オペレーションズ・リサーチの中でも特に組合せ最適化,あるいは離散アルゴリズムでよく用いられるグラフ理論の記法の手ほどきを目的としている.グラフ理論の記法では,集合や関数の使い方が重要である.よって,まず集合や関数についても少しだけ紹介した後に,グラフ理論の初歩を紹介する.そして,グラフ理論の記法の使い方の例として美術館定理を扱う.高校数学程度の論理的議論はできるがグラフ理論の数理的記述には慣れていないという読者を想定している.