宗教には関心がない、きわめて世俗的な家庭で生まれ育ちましたが、縁あって(摂理によって?)ながらく神学・宗教学・人間学の領域でコツコツと学んでいます。経歴上は、カトリック系大学院で神学を専攻した信徒の神学研究者ですが、宗教に関してできるだけ多角的な視点からアプローチしてみようと努めています。
近年はキリスト教死生学への関心から、「過越の神秘」(とくに聖土曜日)、「陰府への下降」、祈りのインカルチュレーション(「南無インマヌエル」の提唱)などに関心を寄せてきました。
現在は、J・エリュールなどによって提唱されたものの、その後あまり論じられてこなかった「キリスト教アナキズム」(より広く言えば「宗教的アナキズム」)の継承と展開を、「相互扶助」(クロポトキン)に注目しつつ、模索しています。